この記事では、「また」と「併せて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「また」とは?
「また」とは前の文章や事柄に別の事柄を付け加えるための言葉です。
何かをする際に一緒に並行させる別の物を付け加えることもあれば、道具が持つ機能で先に紹介した機能と別の機能の情報を付け足す、なにかの行動に関して条件を付け加えるなど、様々な用途で使われます。
何かを付け加えるための言葉としては、用途のとても広い言葉です。
「併せて」とは?
「併せて」とは同時に扱う何かを付け加えるための言葉です。
なんらかの作業を進める際に並行して他のなにかも進める、特定の物を運ぶ際に一緒に運ぶものを付け足すなど、先に述べたものと同じタイミングで同じ扱いをしたり、並行して同時進行させる場合に使われます。
同時に扱わせるもの以外を足す言葉としては使えません。
「また」と「併せて」の違い
「また」と「併せて」の違いを、分かりやすく解説します。
前述の事柄に別の事柄を付け加えるための言葉が「また」で、前述の事柄と並行して同時に行う事柄を付け加えるための言葉が「併せて」です。
「また」は様々な内容の事柄を付け足す用途で汎用的に使えますが、「併せて」は同時進行させる事柄を付け加えることだけにしか使えません。
「また」の例文
・『また本件と同時にB社への交渉も続けてください』
・『また写真撮影だけでなく動画も撮影できます』
「併せて」の例文
・『この事業と併せて他部署の企画も進行させています』
・『賞状とトロフィーが併せて贈られます』
まとめ
なにかを付け加えるために使われる言葉という括りでは同じですが、汎用的で様々な用途に使えるのが「また」で、「併せて」は付け足される側と付け足す側を同じようにして同時に扱う場合にだけ使えるという、用途が汎用的か限定的かの違いがあると言えるでしょう。
「また」を使いつつ同時に進行させることも説明すれば同じように使えますが、「併せて」を使ったほうが文章として簡潔に表現できます。