この記事では、「鉄鋼用ドリル」と「木工用ドリル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉄鋼用ドリル」とは?
「鉄鋼用ドリル」は、中心に刃先があり、中心から切れ込みを鉄に入れることで穴を広げていこうというコンセプトのドリルです。
なお、鉄鋼用とありますが、実は木材にも使用でき。
木材も穴をあけることができるんですが、木材は、穴をあける際、材木自体の硬さがまちまちなので、「鉄鋼用ドリル」では穴をあけた際柔らかすぎるところがあり、バリが穴あけ時に生まれるという問題があります。
「木工用ドリル」とは?
「木工用ドリル」は、中心に刃先があり、かつ、外周部の両端にも刃先があるドリルで、中心から穴をあけ、外周部からも切り裂きながら穴をあけることで材木のような柔らかな物でもきれいに穴をあけようというコンセプトのドリルです。
なお、鉄板に穴をあける場合、材質が硬いので真ん中にある刃先で十分に穴を切り開けるので外周部の両端に刃先は不要で安定して穴をあけます。
「鉄鋼用ドリル」と「木工用ドリル」の違い
両者の違いは、刃先にあり、「鉄鋼用ドリル」は、刃先は中心にあり、中心が鉄を貫通させるとドリルが食い込んでいき刃先すべてが食い込み穴をあけます。
一方で、「木工用」は、中心に刃先があり、かつドリルの外周部の両端には先があります。
木工用は木材を中心から穴をあけ、かつ外周部からも切り裂いて穴をきれいに空けることでバリの発生を抑えるというコンセプトです。
まとめ
「鉄鋼用ドリル」は、鉄に穴をあけるドリルのことで、中心に加工が施されていて穴をあけるための刃があるドリルです。
この刃がドリルの刃先を作っているメーカーごとに異なった形状をしていて滑り止めの刃先なんかもメーカーは独自で販売しています。
一方、「木工用ドリル」は、中心に刃を持ち、かつ外周部の両端にも刃が装着されています。
外周部の役割は、外周をきれいに整えることで穴あけ後のバリの発生を抑えるというもので、バリが出てもよいのであれば、実は「鉄鋼用ドリル」でも十分に木材に穴をあけることが可能です。