この記事では、「大乗仏教」と「上座部仏教」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大乗仏教」とは?
多くの人を救うことを目的とする「大乗仏教」。
日本に広く広まっているもので、大衆の中に入り教えを広めることが基本になります。
教えを広めることで民衆を救い、悟りを開く。
この考えが「大乗仏教」の基本です。
この「大乗仏教」は中央アジアからシルクロードを通り中国と韓国へ。
そして、日本へと伝わってきました。
そのため、別名「北伝仏教」とも呼ばれています。
「大乗仏教」の「大乗」は大きな乗り物を意味します。
誰でも乗ることができる大きな乗り物を意味する「大乗仏教」は誰でも悟りを開くことができ、そして、成仏できると教えています。
「上座部仏教」とは?
個人が修行を行い、悟りを開くことを目的とする「上座部仏教」。
「上座部仏教」は基本的に自己完結なものとなります。
「上座部仏教」はタイやミャンマー、カンボジアなどから伝わったもので、南へと伝わったことから別名「南伝仏教」とも呼ばれています。
「上座部仏教」では、お釈迦様が決めた規律を重視する考えが強く残っている点が特徴で、出家し厳しい修行を積むことで自分自身悟りを開くことができるといった考えとなります。
実際、タイでは今でも一生に一度、男性は出家を行います。
「上座部仏教」のもと出家するため、かなり厳しい規律を守った生活を送ります。
「大乗仏教」と「上座部仏教」の違い
「大乗仏教」と「上座部仏教」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ仏教でも目的とするものに大きな違いがあります。
「大乗仏教」の場合は、多くの人を救うことを前提とするもの。
一方、「上座部仏教」は、厳しい規律を守り、個人が修行を行い、悟りを開くといった自己完結を前提としています。
この2つの言葉には、前提にするものに大きな違いがあります。
まとめ
「大乗仏教」と「上座部仏教」の違いは以上です。
何を前提にしているのか。
その点に大きな違いがあります。