「跣で逃げる(はだしでにげる)」と「玄人はだし」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「跣で逃げる(はだしでにげる)」と「玄人はだし」の違いとは?違い

この記事では、「跣で逃げる(はだしでにげる)」「玄人はだし」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「跣で逃げる(はだしでにげる)」とは?

何も準備せずに一目散で逃げることを「跣で逃げる」【はだしでにげる】といいます。

今いる場所から何も持たずにさっさと逃げ出す愚かな専門家は素人以下であるという意味で使われている言葉です。

それほど相手の技量は高く、知識があったとしても勝てないと感じたとき靴も履かずに遠ざかる気持ちを表す場面で使われています。


「玄人はだし」とは?

知識人であっても慌てるときは履物さえ履かず、素足のまま外へ逃げ出すという意味で使われているのが「玄人はだし」【くろうとはだし】です。

このような意味から、専門家よりも無知な人の方が日々鍛えた体力と技を持って物事へ的確に対応できるという意味で使われている言葉です。

元々は専門家よりも、よほど素人の方が技芸できるところからきている言葉です。


「跣で逃げる」と「玄人はだし」の違い

ここでは「跣で逃げる」「玄人はだし」の違いを、分かりやすく解説します。

素人の方がよほど専門的な知識を持っているので、専門家であっても到底勝てないという意味で使われているのが「跣で逃げる」といいます。

専門家であっても逃げるときは履く物も履かず外へ出るという意味で使われている言葉です。

もう一方の「玄人はだし」は専門家よりもまったく知識がない者の方が冷静に靴を履いて逃げられるところから、よっぽど頼れるという意味で使われています。

反対に、いつも危機感を持って行動している素人の方が冷静に物事の判断ができるのです。

「跣で逃げる」の例文

・『彼女の英語力は桁違いで、外国人も跣で逃げるレベルだ』
・『弟の絵の才能は趣味の粋を超えていて、芸術家も跣で逃げる』

「玄人はだし」の例文

・『姉の踊りが玄人はだしなので、まるで素人が踊っているようだ』
・『頑固な職人さえ唸る作品を見せれば、専門家も玄人はだしで逃げ出す』

まとめ

「はだし」と読むところは同じ言葉ですが、使い方に違いがあります。

どういった状況で使うかに注意して、使い分けてみるといいでしょう。

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