この記事では、「故郷」と「古郷」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「故郷」とは?
自分が生まれた思い出の土地を「故郷」【こきょう】といいます。
その人にとって親と一緒に生活しては喜怒哀楽を共にしたり、祖父母の家に預けられては寝食を共にして、生活した場所を指すのです。
本籍がある土地で友人を作って楽しい時間を共にしたり、親と一緒に暮らした場所には思い出が詰まっていて、何年経っても懐かしいと感じられる所を指します。
「古郷」とは?
生まれてから成長するまで住む土地を「古郷」【こきょう】と呼びます。
保育園から中学校と義務教育を受けるため学び、友人と遊んで思い出を作った子供時代を過ごした場所を指すのです。
「古郷へ久々に帰る」と言えば親と一緒に住んでいた思い出が詰まった土地や、実家がある土地へ都会から何年かぶりに帰郷するといった意味を表します。
「故郷」と「古郷」の違い
「故郷」と「古郷」の違いを、分かりやすく解説します。
「故郷は福岡生まれ」といっては自分がどこで生まれたか人に伝えます。
「第二の故郷」といえば、生まれた後引越して子供時代を過ごした場所を指すわけです。
もう一方の「古郷」は誕生してから成長するまで育った場所を指します。
2つの言葉はほぼ同じ意味を持ちますが、「古郷」は「古里」と「故郷」の漢字をそれぞれ取って掛け合わせた言葉であり、室町時代から文学の世界で使われている言葉です。
現代では生まれ育った土地は「故郷」と言い方で使われています。
「故郷」の例文
・『退職して時間があるので、20年ぶりに故郷の地を踏んだ』
・『子供の頃の写真を見て、故郷を思い出しては戻りたいと思う』
「古郷」の例文
・『一緒に住む姉妹でありながら、古郷に違いがある』
・『都会で孤独な生活していると家族が住む古郷に帰りたい』
まとめ
「郷」という漢字を使っている言葉を2つ取り上げましたが、現代では「故郷」が一般的な言い方であり、「古郷」は日本の文学の世界でよく使われている古風な言い方と覚えておきましょう。