この記事では、「ロンド」と「ワルツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロンド」とは?
「ロンド」とは、古典的な音楽のひとつで「輪舞曲」や「回旋曲」とも呼ばれます。
同じ旋律を繰り返しながら、違う旋律が挟まるのが特徴で、大ロンド形式や小ロンド形式などの形式が一般的です。
間違いやすい点として、「ロンド」は形式なので、曲の拍子やリズム、曲のテンポについての縛りはないという事です。
また、「輪舞曲」という文字からダンスに使われる曲だと誤解される事もありますが、必ずしもダンスに使われる音楽を指すわけではありません、代表的な「ロンド」は、ベートーヴェン作曲の「エリーゼのために」などが挙げられます。
「ワルツ」とは?
「ワルツ」とは、「円舞曲」とも言われる、3拍子のテンポの良い曲に合わせて踊るダンス、または音楽のことを指します。
古くは13世紀の西オーストラリアや西ドイツで、農民が踊っていたとされるヴェラーというダンスが起源とされています。
ヴェラーは男女が身体を密着させることから法律で禁止されていましたが、16世紀に入ったころに農民から都市に住む人々にも伝わり、優雅さが取り入れられた形へ変化し、ワルツへと発展していきました。
代表的な作曲家によってさまざまな「ワルツ」が作曲され、現代でも多くの曲が愛されています。
「ロンド」と「ワルツ」の違い
「ロンド」と「ワルツ」の違いは、前者は「形式」で後者が「踊りの音楽」という点です。
「ワルツ」は同じ旋律が繰り返される事が特徴ですが、テンポや拍子に決まりはなく、曲によって踊りに全く合わないものもあります。
対して「ワルツ」は、基本的に3拍子のテンポの良い音楽でダンスに適した曲となっています。
「ロンド」や「ワルツ」という言葉のついた曲は多数存在しますので、実際に聞いてみるとその違いはすぐに分かります。
まとめ
「ロンド」と「ワルツ」は、クラシック音楽でとても多くの作品があり、現代の音楽でも名曲が多く存在します。
違いを知るには実際に聞き比べるのが一番よいでしょう。