「宿命」と「宿業」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「宿命」と「宿業」の違いとは?違い

この記事では、「宿命」「宿業」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「宿命」とは?

自分の要素として生まれ持つものを「宿命」【しゅくめい】といいます。

すでに生まれる前から定められていて、何をしても自らの力では変えられないものです。

兄弟が多く、争いが絶えない家に生まれて苦労したり、障害を背負って生きるのもまた個人的な「宿命」になります。

自分の心のあり方により不幸を受け入れて、試練と感じるわけです。


「宿業」とは?

今生きている人生における不幸や幸福は、前世で行なった行為からきているものという意味を持つ言葉を「宿業」【しゅくごう】といいます。

過去において悪い行為した報いが現世に苦悩となって人を苦しめたり、災いをもたらすようになるのです。

それだけ生まれ前に人を殺めたり、大事な物を盗むといった悪業を働いたとき、次の人生に圧し掛かります。


「宿命」と「宿業」の違い

ここでは「宿命」「宿業」の違いを、分かりやすく解説します。

因縁因果という意味がある「宿命」であり、人間がこの世に降り立ったときすでに決められている資質です。

個人では簡単に選べない生年月日や性別、身長の高さ、家柄といったものがそれに当たります。

もう一方の「宿業」は、現世を決める業は前世で決まるという意味がある言葉が「宿業」です。

過去に悪いことをすればそれだけ現世で苦しみを招く要因となってしまいます。

「宿命」の例文

・『友人は生まれながらにして貧乏な宿命に悩まされて生きた』
・『運動神経が良い生徒を見ると羨ましい宿命だ』

「宿業」の例文

・『何度も不幸に見舞われる兄は、不幸な宿業に祟られている』
・『宿業により、人生が悪い方向へといく友人が気の毒に見える』

まとめ

同じ「宿」を使った言葉ですが、命と業により意味が違ってきます。

どのような状況で使えばいいか学習して、その人生はどの言葉に当てはまるか模索してみましょう。

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