「異例」と「特例」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「異例」と「特例」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異例」とは?
「異例」は、普通と異なる例や今までに例がないこと、初めてのことを意味します。
前例がないことにおいて「異例」という言葉が用いられます。
言い換えれば、「イレギュラー」や「特別」、「非常」、「例外」などと同じです。
また、対義語は「通例」です。
「異例」の使い方
「異例」は、「異例の事態」や「異例の処置」、「異例の出世」、「異例の暑さ」、「異例中の異例」などといった形で用いられます。
「特例」とは?
「特例」は、特別に設けられた例外や特別の場合に適応される法令、規定といった意味があります。
通例ではなく、特別なことに対し「特例」という言葉が用いられます。
言い換えれば、「エクセプション」や「異常事態」、「特殊な事態」、「イレギュラーなこと」、「前例にないこと」などと同じです。
また、対義語は「通例」です。
「特例」の使い方
「特例」は、「特例措置」や「特例申請」、「特例国債」、「特例を認める」などといった形で用いられます。
「異例」と「特例」の違い
「異例」は、前例のない初めてのこと。
「特例」は、特別に設けられたこと。
といったような違いがあります。
「異例」の場合、必ず初めての例となりますが、「特例」の場合は前例があった可能性が高く、この点においても大きな違いがあります。
「異例」の例文
・『彼の昇進は、異例の出世だと言える』
・『異例の事態に備え、常に緊張感を持って行動して頂きたい』
・『今年の夏は異例の暑さでした』
・『人気実力ともに高評価の選手は、異例の長期契約で残留を決めた』
「特例」の例文
・『よほどのことがない限り、特例は認められないだろう』
・『校長先生の判断で、今回は特例として認めて頂くことができた』
・『緊急事態ということもあり、適用の特例を認める』
・『特例処置として、選手の交代を認めた』
まとめ
以上のようにニュアンスの異なる2つの言葉となります。