自分のところに近いことを表す言葉には「卑近」や「身近」があります。
この記事では、「卑近」と「身近」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卑近」とは?
「卑近」とは物事が手近なことやありふれていることを表す時に使う言葉です。
この言葉に使われている「卑」は音読みで「ひ」、訓読みは「卑しい」で「いやしい」、「卑い」で「ひくい」と読みます。
「卑近」に使われている「卑」は近いという意味で使われており、この言葉にはネガティブな意味は含まれていません。
「卑近」はありふれた物事を示す意味以外にも、高尚でないことを表す時にも使います。
「身近」とは?
「身近」とは自分の身の近くを表す言葉であり、こちらは物理的な距離から事柄の近さを表す時にも使うことが可能です。
「身近」は自分の身体に近いことを表す意味があり、類義語としては「身辺」があります。
「身近」はこれ以外にも自分と関係性が深いものや状態を表す時にも使うことが可能です。
「身近」の類義語には「手近」がありますが、こちらは手が届く範囲にあることや物凄く近いことを表す時に使う言葉です。
「卑近」と「身近」の違い
この2つはどちらも物事や事柄が近いことを表す時に使う言葉です。
「卑近」は近い以外にもありふれたものや高尚でないものを表す意味があります。
「身近」は自分と関係性が深い事柄を表す時にも使います。
「卑近」の例文
・『卑近な例を挙げてみましたが、どうもお嬢様には伝わっていないようだ』
・『公園に集まっているおばちゃんたちは卑近な話ばかりしています』
「身近」の例文
・『身近なもので武装した結果、何とかゾンビを撃退しました』
・『その問題は身近な内容だったので、後日図書館で調べました』
まとめ
「卑近」と「身近」はどちらも自分と近いことを表す言葉です。
「卑近」はありふれた例や非凡なものを表す時にも使うことが可能ですが、一般的には「身近」がよく使われています。