この記事では、「鶏鳴狗盗」と「竹頭木屑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鶏鳴狗盗」とは?
「鶏鳴狗盗」とは、「取るに足らない能力を持つ人」や「つまらないことしか能がない人の例え」、転じて「つまらないことでも何かしら役に立つことがあることの例え」を意味する言葉です。
「鶏鳴(けいめい)」はニワトリの泣きマネをすること、「狗盗(くとう)」は犬のように、コソコソとわずかばかりの物を窃盗することであり、人を欺き、卑しい事をする者を例えています。
「鶏鳴狗盗」の使い方
「鶏鳴狗盗」は名詞として使われている四字熟語です。
「竹頭木屑」とは?
「竹頭木屑」とは、「役に立たないものの例え」、転じて「取るに足らないものでも、何かしら役に立つことがあるかもしれないので粗末にしないようにすること」、「リサイクルすること」を意味する言葉です。
「竹頭」は竹の切れ端のことであり、「木屑」は文字通り木の屑のことです。
「竹頭木屑」の成り立ちですが、時代を遡ること古代中国の時代、ある政治家が船を造ったとき、竹の切れ端や木の屑が出ました。
その後、元旦の朝貢の折り、積雪により道がぬかるんでいるところに、とっておいた木の屑を撒いて対応したことや、竹の切れ端で釘を作って船を修繕した故事に由来して生まれた四字熟語です。
「竹頭木屑」の使い方
「竹頭木屑」は名詞として使われている四字熟語です。
「鶏鳴狗盗」と「竹頭木屑」の違い
「鶏鳴狗盗」と「竹頭木屑」にはどちらも「役に立たない物」や逆に、「一見、役に立たなそうな物でも、場合によっては何かしら役に立つことがあること」を意味する四字熟語です。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「鶏鳴狗盗」の例文
・『彼は鶏鳴狗盗と蔑まれたモノマネを武器にして、後に芸人として成功した』
「竹頭木屑」の例文
・『竹頭木屑の姿勢で、限りある資源を循環させて利用する必要がある』
まとめ
「鶏鳴狗盗」は「取るに足らない能力を持つ人」や「つまらないことしか能がない人の例え」、転じて「つまらないことでも何かしら役に立つことがあることの例え」を意味する四字熟語です。
そして、「竹頭木屑」は「役に立たないものの例え」、転じて「取るに足らないものでも、何かしら役に立つことがあるかもしれないので粗末にしないようにすること」、「リサイクルすること」を意味する四字熟語です。
似たような意味を含めることから2語は類義語の関係に当たると解釈できます。