「君子豹変す」と「大人虎変」の違いとは?分かりやすく解釈

「君子豹変す」と「大人虎変」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「君子豹変す」「大人虎変」の違いを分かりやすく説明していきます。

「君子豹変す」とは?

「君子豹変す」とは良い方向に考えや態度を改めることを指す言葉です。

現在では悪い意味として使われがちな豹変ですが本来は毛色が鮮やかに変わる動物であることから、良し悪しを別にして様子が一変するという表現として使われていました。

君子は知識や人格の優れた人を指す言葉であり、元々の「君子豹変」という言葉は君子は過ちを犯してもすぐにそれを認めて反省し態度を改めるものだという言葉です。

それから転じて良い方向に考えや態度を改めたことを他人が評する言葉として使われています。


「大人虎変」とは?

「大人虎変」とは優れた人が時代に合わせて自己変革することや、古い制度が新しい制度に変わることを指す言葉です。

大人は成人を指す言葉ではなく中国語で知徳があり非常に優れた人物を指し、虎変は豹変と同じように毛色が鮮やかに変わることから変化や改革の例えとして豹変の上に位置します。

なので「大人虎変」は知徳がある人は自己変革を続けどんな時代にも適応し成長するという意味であり、古く時代遅れな制度が現在に適合する新しいものになることも指すようになりました。


「君子豹変す」と「大人虎変」の違い

「君子豹変す」「大人虎変」の違いを、分かりやすく解説します。

良い方向に考えや態度を改めたことを指す言葉が「君子豹変す」で、優れた人が時代に合わせて自己変革を続けることや制度が時代に合わせて新しくなることが「大人虎変」です。

考えや態度を改めることを称賛する言葉としては「大人虎変」の方が上として扱われます。

まとめ

基本的な意味は同じですが言葉の格としては「君子豹変す」よりも「大人虎変」の方が上の言葉です。

ただし「大人虎変」は誰かの自己変革を褒める言葉としては大仰すぎるところがあるので改正を求められていた古い制度が新しい制度に変わることに使われ、考えや態度を改めたことは「君子豹変す」と言われることの方が多いかもしれません。

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