昔の小説などを読んでいると、他人の家に部屋を借りて住んでいる人や、食べ物の世話をしてもらっている人も多く登場します。
そのことを「居候」とか「下宿」といいますが、この2つはどう違うのでしょうか。
この記事では、「居候」と「下宿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「居候」とは?
「居候」とは、他人の家に住んで、多くの場合は家族と同様に、食事のめんどうも見てもらっている状況のことを表す言葉です。
「候」という文字は、もともとは「する」という意味の言葉を謙譲語にしたもので、要は「~させてもらっている」という意味なので、「居候」で、「居させてもらっている」ということになります。
「下宿」とは?
「下宿」とは、他人の家の部屋をひとつ借りて住んでいるような状態を表す言葉です。
多くの場合は賃貸契約を結んでアパートの部屋を借りるのと同じように部屋だけを借ります。
したがって、通常はその家に大家の関係にある人が住んでいて、いっしょに暮らすことになります。
「居候」と「下宿」の違い
「居候」と「下宿」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般的には人の家に住まわせてもらっている状況を表すものですが、その状態が微妙に違います。
つまり、「居候」は、契約は無く、通常は衣食住のめんどうをすべて見てもらっていることを表し、「下宿」とは、場合によっては食事も提供してもらうこともありますが、基本的には、賃貸契約をむすんで、部屋一つを借りている状態のことを言います。
したがって、「居候」には、若干の悪い印象が伴いますが、「下宿」の場合はそのようなことはありません。
まとめ
この記事では、「居候」と「下宿」の違いに関して説明してきました。
今となっては、この2つのような状態で他人の家に住んでいる人は多くはないと思われますが、実際には、交際している人の家に住んでいる人はたくさんいますし、親戚の子供などを預かっていることも少なくはないでしょう。