この記事では、“dress”と“wear”の違いを分かりやすく説明していきます。
「dress」とは?
“dress”には動詞と名詞の意味があります。
動詞の主な意味は3つです。
1つめは衣服を着せる、衣服を着るです。
「衣服を着せる」は受動的です。
赤ちゃんは自分で衣服を着ることができないので、親に着せてもらいます。
これが受動的です。
「衣服を着る」は能動的です。
大人は自分で衣服を着ることができるので、誰かにやってもらうことなく自分で行います。
これが能動的です。
2つめは物を飾るです。
デパートのショーウインドーは、春には桜、夏には浮輪や貝殻、秋には紅葉、クリスマスシーズンになればキャンドルやツリーなど、季節ごとにさまざまな物が並べられます。
これを「ショーウインドーを飾る」といいます。
化粧は顔を飾る方法の一つです。
リップ、アイシャドウ、ファンデーションなどを肌にのせて飾ります。
これも“dress”の意味です。
3つめは物を加工するです。
ドレッシングはサラダを飾ってくれる調味料です。
ソースは肉や魚などに彩りを与えてくれます。
このような食材を飾るような加工のことや、下ごしらえする、釣りのエサを取り付けるなどの意味も“dress”にはあります。
名詞の意味は服装、衣服です。
服装は、目的や場所にあった着用するもののことを指しています。
たとえば、パティーに出席するときはドレスを着用することが求められますが、パーティーならそのときに着用するドレスのことを指しています。
「dress」の使い方
複数の意味がありますが、どれも「飾る」が共通しています。
衣服で飾る、つまり衣服を着る、材料を飾る、つまり材料を加工するなどをいいます。
「wear」とは?
“wear”には、動詞と名詞の意味があります。
動詞の主な意味は2つです。
1つめは、身につけているです。
すでに身につけている完了した状態を指しています。
もう一つは、すり切らす、すり切れるです。
衣服を何度も着用していると、だんだんと切れてきます。
この状態がすり切れるです。
名詞の意味は衣類を身につけていること、衣類です。
衣類の意味は、1枚の衣類を指しているのではなく、夏服、紳士服、スポーツウェアなど、集合的なものを指しています。
「wear」の使い方
動詞の意味では、すでに衣服を身につけている状態を指して使用をします。
これから着る、今着ている最中という動作ではありません。
名詞で衣類を指すときには、集合的なものに対して使用します。
「dress」と「wear」の違い
2つの言葉で似ている意味は、衣服を着るです。
“dress”は、これから衣類を着なさいという意味で使用できるのですが、“wear”はこの使い方をしません。
“wear”の意味は、衣服を身につけているで、すでに着ている状態を指しています。
まとめ
衣服を着るという意味が似ている2つの言葉ですが、これから着るのか、すでに着ているのかという点に違いがあります。