この記事では、「草鞋」と「雪駄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「草鞋」とは?
草鞋は、わらじと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、木質をなさない植物といった意味を持っている草の漢字に、藁で作った履き物といった意味を有する鞋の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に草鞋は、藁を使って足形に編んだ履き物という意味を表すのです。
足首に固定して履く物であるため、草履と比較して長距離歩行に向いた履き物となっています。
「雪駄」とは?
雪駄は、せったと読むべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ゆきとか白いものといった意味の雪の漢字に、はきものといった意味がある駄の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から雪駄は、竹皮草履の裏に革を貼った履き物を示すのです。
革を貼る事により、濡れた地面や雪の上でも滑り難いという効果を得る事が出来ます。
「草鞋」と「雪駄」の違い
草鞋と雪駄の漢字表記を並べて見比べを行ってみると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士です。
所がどちらも、草履に似た形状の履き物であるため、使い分けを意識してしまうとどちらを選択すべきかで迷ってしまう人も少なくありません。
とはいえぱっと見は似た履き物ですが、特徴に違いが見られるのです。
まず草鞋は、足首を縛り付けて固定して履くので、長距離歩行に適した履き物となっています。
一方の雪駄は、草履の裏に革を貼る事で、雪の上等でも滑り難いという特徴があるのです。
まとめ
2つの言葉は使用している文字も読み方も似てはいませんが、どちらも草履に似た形状の履き物を指し示す言葉となっています。
ぱっと見は似ていますが、履き物としての特徴に相違点があるので、そこを踏まえれば、間違えずに使い分けが可能です。
ちなみに草鞋は、足首を固定する履き物で、長い距離を歩くのに向いた履き物を表します。
対する雪駄は、竹皮草履の裏に革を貼る事で、濡れた地面や雪の上で滑り難くなっている履き物です。