この記事では、「長幼の序」と「年次」の違いを分かりやすく説明していきます。
「長幼の序(ちょうようのじょ)」とは?
「長幼の序」は「年長者と年少者の間で守って当然のこととされる社会的、道徳的な秩序のこと」を意味する言葉であり、儒教における5つの徳目、すなわち五倫の1つとされています。
「長幼之序」と表記されることもあります。
「長幼」とは「年上の者と年下の者」という意味を表し、「序」という言葉には「物事の順序」や「物事の始まり」、「物事の秩序」という意味が含まれています。
「長幼の序」の使い方
「長幼の序」は「長幼之序」と四字熟語として使われています。
「年次(ねんじ)」とは?
「年次」は「1年ごと」や「毎年」、「年の順序」という意味を表す言葉です。
「年次」の類義語には「歳次(さいじ)」や「年度」、「年間」、「年中」などがあります。
「年次」の使い方
「年次」は名詞として使われています。
「長幼の序」と「年次」の違い
「長幼の序/長幼之序」は「年長者と年少者の間で守って当然のこととされる社会的、道徳的な秩序のこと」を意味する四字熟語です。
一方、「年次」は「1年ごと」や「毎年」、「年の順序」という意味を表す言葉になります。
したがって、二語は全く異なる意味を表す言葉と解釈できます。
「長幼の序」の例文
・『ここの会社は長幼の序が厳しい社風と言える』
・『彼はまだ若いが、長幼の序をしっかりとわきまえているようだ』
・『長幼の序に寛容な会社で働きたい』
「年次」の例文
・『年次予算に対する激しい議論が交わされた』
・『年次報告書が完成いたしましたので、目を通していただいてもよろしいでしょうか?』
・『年次計画書の作成に手間取っている』
まとめ
「長幼の序」は「年長者と年少者の間で守って当然のこととされる社会的、道徳的な秩序のこと」、「年次」は「1年ごと」や「毎年」、「年の順序」という意味を表す言葉ということでした。