この記事では、「崩れる」と「砕ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「崩れる」とは?
まとまった形や状態が乱れたり、悪くなったりすることです。
例えば、山や岩などが力に耐えきれずに崩れ落ちることや、天気や相場などが急に悪くなることを「崩れる」と言います。
また、人の心や体勢などが弱ったり、乱れたりすることも「崩れる」と言います。
例えば、悲しい知らせを聞いて気力がなくなることや、驚いたり緊張が解けたりして腰が抜けることを「崩れる」と言います。
「崩れる」の類語には、「崩壊する」「壊れる」「崩す」「崩落する」などがあります。
「砕ける」とは?
かたまりが力を加えられて粉々になることです。
例えば、ガラスや氷などが割れて細かくなることや、波が岸壁にぶつかって白くなることを「砕ける」と言います。
また、人の思いや表現などが打ち砕かれたり、打ち解けたりすることも「砕ける」と言います。
例えば、夢や野望などが実現しなくなることや、口調や文体などが堅苦しくなくなることを「砕ける」と言います。
「砕ける」の類語には、「粉砕する」「粉々になる」「打ち砕く」「砕く」などがあります。
「崩れる」と「砕ける」の違い
「崩れる」と「砕ける」の違いを、分かりやすく解説します。
「崩れる」は、まとまっていたものがばらばらになったり、形や状態が乱れたりすることを表します。
その一方で、「砕ける」は、固いものが力を加えられて粉々になることを表します。
また、「砕ける」には、堅苦しさがなくなって打ち解けるという意味もあります。
「崩れる」の例文
・『会議の途中で話し合いが崩れた』
・『土砂崩れで道路が崩れた』
「砕ける」の例文
・『窓ガラスが石で砕ける』
・『この氷は簡単に砕ける』
まとめ
「崩れる」と「砕ける」は、似たような意味を持つ動詞ですが、使い分けがあります。
一般的に、「崩れる」は、まとまっていたものがばらばらになることを表します。
その一方で、「砕ける」は、固いものが粉々になることを表します。
ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。