「包む」と「覆う」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「包む」と「覆う」の違いとは?違い

この記事では、「包む」「覆う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「包む」とは?

紙や布などの中に入れてすっかりおおうという意味です。

例えば、「プレゼントを包む」「お金を包む」「赤ん坊を毛布で包む」などのように使います。

また、「包む」には、物をすっかり取り囲むようにするという意味もあります。

例えば、「霧に包まれる」「火に包まれる」「謎に包まれる」などのように使います。

さらに、「包む」には、心の中にしまっておいて外へ出さないという意味もあります。

例えば、「秘密を包む」「悲しみを包む」「愛情を包む」などのように使います。


「覆う」とは?

あるものが一面に広がりかぶさってその下のものを隠すことを指します。

例えば、「雲が山を覆う」「落ち葉が道を覆う」「雪が地面を覆う」などのように使います。

また、「覆う」には、表面にある物を広げて、その物を外界からさえぎられた状態にするという意味もあります。

例えば、「ベールで顔を覆う」「目を覆う」「傷を覆う」などのように使います。

さらに、「覆う」には、すみずみまで行き渡って、いっぱいに満たすという意味もあります。

例えば、「闇があたりを覆う」「熱気が場内を覆う」「歓声が空気を覆う」などのように使います。


「包む」と「覆う」の違い

「包む」「覆う」の違いを、分かりやすく解説します。

「包む」は、物を紙や布などでくるんで隠したり、物を取り囲んだり、心の中にしまったりするときに使います。

包むものと包まれるものの関係は、密接であることが多いと考えられます。

その一方で、「覆う」は、物が一面に広がって隠したり、物を表面に広げて隔離したり、物が満ちあふれたりするときに使います。

覆うものと覆われるものの関係は、遠くても近くても構いません。

「包む」の例文

・『彼はペットを毛布で包む』
・『彼は自分の過ちを包んで誰にも言わなかった』

「覆う」の例文

・『空全体を真っ白な雲が覆う』
・『彼はベールで顔を覆っていた』

まとめ

「包む」「覆う」は似た意味の動詞ですが、使い分け方に注意が必要です。

一般的に、「包む」は物を紙や布などでくるんで隠したり、保護したりすることを表します。

その一方で、「覆う」は物を一面に広がるものでかぶさって隠したり、保護したりすることを表します。

ぜひ、それぞれの言葉を、正しく使い分けましょう。

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