仕事をしていると、その人でないとできなくなってしまっている作業やプロセスが出てきてしまいます。
そのような状態を「属人化」と言います。
それでは、この「属人化」とはどういう意味でしょうか。
また、「俗人化」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「属人化」と「俗人化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「属人化」とは?
「属人化」とは、仕事や役割が特定の人に属することによって、そのほかの人ではできなくなってしまうことを表す言葉です。
多くの場合は単に担当者が情報の共有や手順化を行わなかったのが理由ですが、場合によっては「属人化」していることを優越感として認識しているような場合もあります。
「俗人化」とは?
「俗人化」とは、「俗人」、すなわち「一般の人」や「普通の人」になってしまうことを表現した言葉のように思えますが、実際にはそんな単純なことではなく、詳細は事項で説明します。
「属人化」と「俗人化」の違い
「属人化」と「俗人化」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、「ぞくじんか」という読みは同じなのですが、使われている字を見る限り、意味はまったく違うようです。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、仕事が組織やチームではなく人に属してしまった状態を「属人化」と言い、だれかが普通の人になってしまった状況を「俗人化」というと言いたいところですが、実際には「俗人化」のような言葉は存在しません。
存在するのは「俗人」のみです。
おそらく、「属人化」という表現がポピュラーなので、それに引っ張られて「化」がついてしまったのでしょう。
「属人化」の例文
・『この仕事は「属人化」してしまっているので、根本からの見直しが必要です』
・『「属人化」の弊害は特定のひとへの仕事のかたよりではなく、組織としてその仕事ができないことである』
「俗人化」の例文
・『「俗人化」という言葉は存在せず、「属人化」に「俗人」という名詞をあてはめてしまったものです』
・『「俗人化」という言葉は正式な言い方ではないので使うべきではありません』
まとめ
この記事では、「属人化」と「俗人化」の違いを、解説してきました。
ここまで説明してきたことを覚えていただき、日ごろのコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。