「槍玉に挙げる」と「矛先を向ける」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「槍玉に挙げる」と「矛先を向ける」の違いとは?違い

この記事では、「槍玉に挙げる」「矛先を向ける」の違いを分かりやすく説明していきます。

「槍玉に挙げる」とは?

「槍玉に挙げる」「やりだまにあげる」と読みます。

意味は、「大勢の中から、非難や攻撃の対象として選び、責め立てること」です。

その人だけが悪い訳ではないのですが、群集心理が働き、責め立てる対象として運悪く選ばれてしまい、災難をこうむる様子を表します。


「槍玉に挙げる」の言葉の使い方

「槍玉に挙げる」は慣用句として使われます。

「槍玉」とは、「槍をまるでお手玉の様に自由自在に扱うこと」という意味、「挙げる」「位置を高くして示すこと」という意味、「槍玉に挙げる」「槍を自由自在に扱い、敵を突き上げて高く示すこと」から転じて、「対象となるものを攻撃の的にすること」という意味で使われています。

基本的に、他にも対象者がいるのに、犠牲として選ばれるというニュアンスがあります。


「矛先を向ける」とは?

「矛先を向ける」「ほこさきをむける」と読みます。

意味は「攻撃・非難の対象を、ある人に設定すること」です。

攻撃や非難の対象となる人を、それまでとは違った人にすることを表します。

「矛先を向ける」の言葉の使い方

「矛先を向ける」は慣用句として使われます。

「矛先」は、武器の先端のことで、「これから攻撃する相手に対して、矛の先を向けて告げる様子」から転じて、「攻撃や非難の対象とする人を絞る」という意味で使われています。

基本的に、それまで無事で済んでいたのに、何かのきっかけて攻撃・非難の対象となるというニュアンスがあります。

「槍玉に挙げる」と「矛先を向ける」の違い

「槍玉に挙げる」は、「大勢の中から、非難や攻撃の対象として選び、責め立てること」です。

「矛先を向ける」は、「攻撃・非難の対象を、ある人に設定すること」です。

まとめ

今回は「槍玉に挙げる」「矛先を向ける」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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