『地域』や『地区』という英語を考えた時に我々日本人が真っ先に思い浮かぶのは『Area』です。
カタカナでも『エリアマネージャー会議』などになっているので社会人にもなじみ深い言葉だと思います。
『Region』も『地域』や『地区』を表す言葉として英語ではよく使われている単語です。
例えば『Regional manager』(地域責任者)という言葉は役職として英語圏では頻繁に目にする言葉です。
また最近では『RM』(リージョンマネージャー)という言葉や役職も日本ではできている為、『Area』ほどではなくても見かけたことはある言葉かもしれません。
しかし、『地域』という意味でもこの二つは微妙にニュアンスが違うのはご存知ない方が多いのではないでしょうか。
この記事では“Area”と“Region”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Area」とは?
一言で説明をすると『何かしらの特徴を持っている限定された地域や地区』を表すのが『Area』です。
これはどういうことでしょうか。
実はよくよく調べてみるとこの考え方は既にカタカナでも本場英語圏でも同じ使われ方をしていることに気が付かれると思います。
例えば、『駐車場』を『パーキングエリア』(注:英語ではParking lotが一般的ではあります。)としたり、『禁煙所』を『スモーキングエリア』。
広場を『プレイエリア』などが良く見かけるカタカナ表現ではありませんでしょうか。
これらは『Area』の前に何かしらの目的になる言葉が付属しています。
この特徴がある、または行う為の地域として『Area』を使います。
言語学的にはもともと古いラテン語で『Area』は『空き地』という意味があったそうです。
ここから発生しているので、何かしら限定された地域というとても狭いニュアンスを感じることができるのではないでしょうか。
「Region」とは?
一方『Region』とは『なにかしらの特徴をもった広い地域』という意味です。
はっきり言ってしまうと『Area』より大きな地域となります。
日本語ではなかなか理解しにくいかもしれませんがあえて表現をするのであれば、東京23区などの限定された地域を『Area』と言うのに対して東京や神奈川、埼玉、千葉、群馬、などを合わせた日本語で言う『関東エリア』というのが英語では『Region』というイメージになります。
お判りになる通り、関東圏と東京23区では大きさが全く違います。
「Area」と「Region」の違い
この2つは『小さい地域』か『比較的大きな地域』かで使い分けることができる単語です。
実は英語圏の方でも概念的に使い分けることも多いこの2つの単語です。
例えば先ほどの関東圏と東京23区で表現をするとある会社では『関東圏』よりも広い『東日本』を『East region』(東地区)として関東圏は単なる『Area』としたり、『東京23区』を『Tokyo region』(東京地区)として各区を『Area』とするなどです。
何か決まった大きさがある訳ではなく、『Area』よりも大きな地区や地域は『Region』と理解頂ければ間違いはありません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
概念的で定まった広さがある訳ではありませんが段階的に分けている単語が『Area』と『Region』でした。
この概念はとても大切で、他の英単語でも使われています。
例えば『Maybe』と『Probably』の『大体』度合いなどです。
英語を聞いたり読んだりする場合は是非意識してみることをお勧めいたします。