中学校の授業で必ず習う動詞の『Make』と『Produce』。
どちらも『作る』という他動詞ですが、実際の使われ方について区別はと聞かれると難しい単語なのではないでしょうか。
この記事では“Make”と“Produce”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Make」とは?
これは一言で説明すると、『材料や素材などを組み合わせるなどして何かを作る』という意味になります。
よく製造者を『メーカー』という表現をカタカナでもします。
例えば車会社などがありますが、これは部品や板金などの材料を組み合わせて自動車を製造するので『Maker』(メーカー)と言います。
「Produce」とは?
少しニュアンスが難しいのですが、『改良や付加価値を付ける何かを作る』という意味になります。
これはどういうことでしょうか。
カタカナ英語でも『アイドルプロデューサー』という言葉があります。
アイドルという人材を歌唱力やダンステクニック、衣装や演出などで元の状態から改良や付加価値を付ける人ということになります。
「Make」と「Produce」の違い
この2つの違いは『素材などを組み合わせて何かを作る』か『改良や付加価値を付けてより良いものを作る』かで区別をつけることができます。
特に『Produce』は非常にニュアンスがつかみにくい単語です。
例えば『果樹が花をつける。=花を作る。』は『Fruit tree makes flowers. 』とは言わず『Fruit tree produces flowers. 』となります。
なぜでしょうか。
これは果樹が何かを組み合わせて花を咲かせる(=作る)のではなく、花と言う付加価値を『産出する』ので『Produce』の方を使います。
「Make」の例文
・『Michael made a concrete plan for his future. 』(マイケルは具体的な計画を未来に向けてたてた。=具体的な計画を自分の持つ様々なものを組み合わせて作った。)
・『My father made a rough draft for our summer vacations. 』 (私の父は私たちの夏休みに向けて草案を練った。= 私たちの意見や要望、予定などを組み合わせて草案を作った。)
・『This huge door is made of iron. 』(この大きな扉は鋼鉄で出来ている。 = 鋼鉄という素材を使って作られている。)
『Produce』の例文
・『Nicole is the greatest scientist that Germany has ever produced!』(ニコールはドイツが生んだ最高の科学者です! = ドイツが教育やトレーニングでニコールに科学者という付加価値を作った。)
・『California produces a good crop of Japanese rice. 』(カリフォルニアではいい日本米が採れる。
=カリフォルニアで育てた稲はいい日本米という付加価値を作る。)
・『New make-up technology for producing astonishing effects changed the history of US movies . 』(素晴らしい効果を作り出す新しいメイク技術はアメリカ映画史を変えた。
=素晴らしい効果という価値を作り出すメイク技術。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
『作る』と一言で言っても様々なニュアンスがあることがお分かり頂けたと思います。
今回は『Make』と『Follow』』でした。
これ以外にも『作る』という単語は『Create』や『Manufacture』などまだまだ存在しています。
是非その他の単語もニュアンスの違いと共に覚えると英語表現の幅が広がりますので試してみて下さい。