この記事では、“market”と“marketplace”の違いを分かりやすく説明していきます。
「market」とは?
“market”には、名詞の意味と動詞の意味があります。
名詞の主な意味は3つです。
1つめは市場(いちば)です。
市場には、魚、肉、野菜など特定のものがたくさん集まっています。
ここでは、卸売りをしたり、客が買い物をしたりしています。
特定の商品を大量に卸売りしている場所は、魚なら魚市場、野菜なだ青物市場といいます。
一般の客が買い物する場所はマーケットともいい、ここでは魚だけ、野菜だけではなく、魚も、肉も、野菜もそろっています。
2つめは、市場(しじょう)です。
市場は、買い手と売り手が特定の商品を取引する場所です。
代表的なものに、中央卸売市場があります。
ここには生産者から届けられた商品が集まり、卸売業者、仲介業者、売買参加者などの間で取引がされています。
買取られた商品は消費者のもとに届けられます。
3つめは、市価、相場です。
市場で取引される商品には価格が付けられています。
その価格を意味しています。
動詞の意味は、市場に出す、市場で取引するです。
「market」の使い方
いちば、しじょうの意味で使用されています。
どちらも商品の売買が行われる場所です。
たとえば、肉、魚、野菜などを扱っているいちばでは、消費者が肉や魚など必要なものを購入します。
しじょうでは卸売業者や仲介業者が取引をし、必要なだけの量を仲介業者などが手に入れています。
「marketplace」とは?
“marketplace”には、3つの意味があります。
1つめは、市場(いちば)です。
屋外にある市場を指しています。
2つめは、商業界、実業界です。
「界」には、限られた範囲の意味があります。
商業界は商業という限られた社会のこと、実業界は生産や販売にかかわる限られた社会のことを指しています。
3つめは、売り込み市場です。
売り込みされるものは、アイデアや思想など形のないものや芸術作品です。
「marketplace」の使い方
市場の意味では屋外にある市場を指して使用します。
売り込み市場の意味では、売り込むものがアイデアや思想など形のないものや芸術品の場合をいいます。
この意味では、魚、肉、野菜などの食料品、日用品を売っている場所のことではありません。
「market」と「marketplace」の違い
市場(いちば)の意味が共通しています。
しかし、同じ市場のことではなく、“market”は屋外にある物も屋内にあるものも指しているのに対し、“marketplace”は屋外のものだけを指している点に違いがあります。
“marketplace”は名詞の意味しかありませんが、“market”は名詞だけでなく動詞の意味もある点も違います。
まとめ
市場を意味する2つの言葉ですが、まったく同じ意味なのではなく、屋外・屋内という点が違います。