この記事では、“occupy”と“fill”の違いを分かりやすく説明していきます。
「occupy」とは?
“occupy”には、4つの意味があります。
1つめは、占める、ふさぐ、取るです。
“occupy”が意味する占めるとは、ある物が場所を自分のものにすることを意味しています。
ピアノを部屋に置くと、ピアノを置いた場所が占められてしまいます。
その場所がピアノのものになったのです。
こういった占める、ふさぐ、取るを意味しています。
人がトイレを使用しているとき、その人にトイレを占有されている、トイレをふさがれているということができます。
こういったことから、“occupy”は土地や家屋などを使用するという意味にもなります。
2つめは、地位や役職などを占める、持つです。
地位を占めるとは、自分のものにするということができます。
たとえば、ある人が課長をやっているなら、その人は課長という地位を自分のものにしているといえます。
3つめは、時間や割合を占めるです。
チョコレートは、カカオマス、ココアバター、砂糖、乳化剤などによってできています。
カカオ70%のチョコレートは、チョコレートという製品の中でカカオマスやココアバターなどカカオ由来の成分が70%を占めていることになります。
4つめは、心や注意などを引く、占めるです。
好きな人がいて夢中になっていると、その人のことばかりが頭の中にあることでしょう。
このような占めるを意味しています。
「occupy」の使い方
占めるという意味で使用をします。
あるものを自分のものにする、全体の中のある割合を持つという意味です。
「fill」とは?
“fill”には6つの意味があります。
1つめは、入れ物の中身を満たすです。
空っぽの瓶があります。
その中に瓶の口いっぱいまで水を入れました。
このような状態を指しています。
2つめは、場所や空間をいっぱいにするです。
壁の割れ目にパテをつめて埋める、歯に詰め物をする、場所に人がたくさん入って満杯になるなどを意味しています。
3つめは、人の心をいっぱいにするです。
うれしくて心がいっぱいだ、などのいっぱいを意味しています。
4つめは、地位の空きを埋めるです。
課長をやっていた人が仕事をやめると、課長という地位の人がいなくなる、つまり地位が空きます。
別の人が課長につけば、地位が埋まったといいます。
5つめは、時間の空きを埋めるです。
6つめは、必要な要求を満足させるです。
不満な状態がないことを意味しています。
「fill」の使い方
ある部分をふさぐという意味を持っている言葉で、容器の中を埋める、地位を埋める、場所を埋める、時間を埋めるなどについて使用をします。
「occupy」と「fill」の違い
意味が似ているように感じますが、それぞれの言葉が指していることは違います。
“occupy”が持つ意味は占めるです。
あるものや場所などを自分のものにすること、ある割合を持つことを意味しています。
“fill”が持つ意味は埋めるです。
ある部分をふさぐことを意味しています。
まとめ
似ているように感じる意味を持っていますが、自分のものにすることなのか、ある部分をふさぐことなのかという点が違います。