この記事では、“about”と“approximately”の違いを分かりやすく説明していきます。
「about」とは?
“about”の主な意味は5つあります。
1つめは、ある場所の周りにです。
テーブルが1つあります。
そのテーブルをぐるっと囲むようにした場所が周りです。
このぐるっと囲むような外側の部分を“about”は指しています。
2つめは、人などの身の回りにです。
自分をぐるっと囲む周りの範囲を指しています。
たとえば、今座っている位置から手を伸ばすと、ティッシュケースやリモコンなどがあったとします。
この手の届くティッシュケースやリモコンなどがある範囲を、身の回りといいます。
3つめは、話題や関心を中心にして、~のことでです。
美術のことばかりを話していれば、美術を中心にした話題ということができます。
「~のこと」というのは、「君はどう?」「コーヒーどう?」「そのこと」といった「こと」を指しています。
4つめは、場所の内周りにです。
ある範囲の内側の周囲のことを指しています。
あちこち、散らばってという意味にもなります。
5つめは、活動の中心、事を中心にしてです。
「~に取り組んでいる」という意味になります。
これらは前置詞の意味です。
副詞としての意味もあります。
副詞では、だいたい、おおよそ、周囲にという意味になります。
「about」の使い方
中心、周囲という意味を持っている言葉です。
物の周り、人の周り、事の中心などの意味で使用をします。
「approximately」とは?
“approximately”には、だいたい、おおよそ、という意味があります。
だいたいとは、大づかみにしたところ、要点のことです。
細かい部分を除いた、大きな部分のことを指しています。
たとえば、「事情はだいたいわかった」といった場合は、細かいところを省いた、事情の重要なところはわかったという意味になります。
だいたいというと、適当なことを指しているように感じられます。
「だいたいやっておけばいいよ」といったときは、適当なところまでやっておけばいい、というニュアンスがあります。
しかし、だいたいは適当なことではありません。
細かな部分を除いた主要な部分という意味です。
「approximately」の使い方
副詞として、だいたい、おおよそという意味で使用されます。
副詞なので他の語と一緒に使われます。
「about」と「approximately」の違い
だいたい、おおよそという意味が共通していて、どちらも同じものを指しています。
一般的に使われているのは“about”です。
また、“about”には中心、周囲という意味もありますが、これらの意味は“approximately”にはありません。
まとめ
2つの言葉は、だいたい、おおよそという意味が共通しています。
使われる頻度が違い、一般的に使われているのは“about”です。