この記事では、“won”と“win”の違いを分かりやすく説明していきます。
「won」とは?
“won”は“win”の過去形・過去分詞です。
現在よりも前の時点を表す動詞の形を過去形といいます。
日本語の場合で考えてみます。
雨が降っているのが昨日だった場合、「昨日雨が降っていた」といいます。
これが今日の場合だと、「今日は雨が降っている」となります。
2つの文の違いは、「降っていた」「降っている」という動詞の部分です。
前者は「た」がついていますが、後者には「た」がついていません。
動詞に「た」がつくと過去を表すことになります。
前者は「た」がついているので過去を表し、後者は「た」の形になっていないので現在を表しています。
日本語で過去を表すときと現在を表すときでは、動詞の形が変わるように、英語でも時間の違いによって動詞の形が変わります。
英語の場合だと、過去を表すときには動詞の最後に“ed”をつけるのが一般的ですが、中には不規則に変化をするものがあります。
“win”はそういった動詞の一つで、過去を表すときに“ed”をつけて“wined”とはせず、“won”となります。
過去分詞とは、動詞の性質を持った形容詞の働きをするもののことで、受け身や完了を表します。
たとえば、「開ける」の受け身は「開けられた」になり、完了は「開けた」になります。
「won」の使い方
“win”の過去形や過去分詞として使用をします。
「win」とは?
“win”の意味は4つあります。
1つめは、競争・選挙・ゲームなどに勝つです。
優劣を競うものには、勝ちと負けがあります。
「勝つ」は優位な方をいいます。
“win”は優位な方を指している言葉です。
2つめは、賞などを勝ち取る、議席や地位などを獲得するです。
賞は、いくつかの中からもっとも優れた人や物に与えられるものです。
この意味にも優位な方というニュアンスが含まれています。
3つめは、人気や支持などを得るです。
自分のものにすることを意味しています。
4つめは、鉱物を採掘するです。
鉱物とは、地殻中に存在している無機物の塊のことです。
水晶、鉄、ダイヤモンドなどがあります。
「win」の使い方
勝つという意味で使用されます。
競技やゲームなど勝ち負けを争うもの、賞などもっとも優れた人や物を選ぶものなどで勝つことをいいます。
また、勝ち負けはありませんが、人気や支持などを得ることにも使用されます。
「won」と「win」の違い
どちらの言葉も「勝つ」という意味を持っています。
違いは、現在のことを表しているのか、過去のことを表しているのかという点です。
過去を表しているのは“won”で、現在を表しているのは“win”です。
レースのことでいうと、“won”を使うと「レースに勝った」になり、“win”を使うと「レースに勝つ」になります。
まとめ
意味は同じですが、言葉が指している時間に違いがあります。