“warmth”と“warm”は「暖かさ」に関係する英単語で綴りも良く似ていますが、品詞が異なるため文章を作る際は注意が必要です。
それぞれの用法を学んで、混同することなく使い分けましょう。
この記事では、“warmth”と“warm”の違いを分かりやすく説明していきます。
「warmth」とは?
“warmth”は名詞として使用される単語で、「暖かさ」「暖かいこと」「温暖」「熱烈」などの意味を持っています。
体温や空気などの暖かさを示すだけでなく、気持ちや言動を対象とした暖かさや思いやり、色彩などから感じられる暖かさや温もりを指すこともあります。
「warm」とは?
“warm”は、形容詞や動詞、名詞などの役割を持った単語で、形容詞としては「温暖な」「(料理などが)温かい」「(服などが)暖かい」「温情ある」などの意味があります。
動詞では「~を温める」「暖める」「元気づける」「暖かくなる」「好意を寄せる」といった意味で使用され、名詞では「暖かい場所」「暖めること」などの意味で用いられます。
「warmth」と「warm」の違い
“warmth”と“warm”は双方とも温度や気候、人の気持ちなどに対する暖かさ(もしくは温かさ)を示しており、その意味合いはほとんど同じといえます。
ただし品詞が違うため、文法的な使用方法に注意する必要があります。
“warmth”は名詞なので、主語をはじめ動作の対象を示す目的語、主語の状態を示す補語として使用します。
一方、“warm”は名詞を修飾する形容詞として用いるほか、動作や状態を示す動詞、ときに名詞として使用することもあります。
次に、“warmth”と“warm”の違いを分かりやすく解説します。
「warmth」の例文
“warmth”は名詞で、温度や人の言動、色彩などから感じられる「温かさ」や「温もり」を表現する際に使用します。
主語だけでなく、目的語や補語としても使えます。
・“The warmth of spring makes me feel cheerful.”(春の暖かさは気持ちを明るくしてくれる)
・“I like her warmth and kindness.”(私は彼女の温かさと親切さが好きだ)
・“We stood close to each other for warmth.”(私たちは暖を取るため身を寄せ合って立った)
「warm」の例文
“warm”を形容詞として使う際は人や物の前に置き、動詞として使用する際は主語の後に配置しましょう。
なお、暖かさの意味合いは“warmth”とほぼ同じと考えられます。
・“It’s warm today, isn’t it?”(今日は暖かいですね)
・“ It’s about time to take out the warm blanket for winter.”(冬に備えてそろそろ暖かいブランケットを出そうかしら)
・“The baby’s smile warmed our heart.”(その赤ちゃんの笑顔は私たちの心を温かくした)
まとめ
“warmth”と“warm”が持つ「暖かさ」のニュアンスはほとんど同じですが、品詞としての役割に違いがあるため文章や会話に取り入れる際は注意しましょう。
両者を適切に使い分けて、英語のコミュニケーションスキルをさらに向上させてください。