「田舎」と聞くと自然が豊かで空気がきれい、というイメージの一方で、何もなくて不便そう、というイメージも付いてきます。
どちらにしても日本語では「田舎」と言いますが、英語には「田舎」を指す単語がいくつかあるのです。
この記事では、“rural”と“country”の違いを分かりやすく説明していきます。
「rural」とは?
「田舎の、田園の、農業の」という意味の形容詞です。
「urban(都会の)」の反対語であるため、「地方の」という訳し方もできます。
どちらかというと田舎の純朴なイメージを持つ単語です。
「rural」の使い方
A. He lives in rural area. (彼は田舎に住んでいる) B. I like this rural life. (私はこの田園生活が好きだ) 注意しなければならないのは、“rural”は形容詞だということです。
そのため「田舎に住む」だからといって“I live in rural. ”とは言えません。
必ず“area”“place”などの名詞と一緒に使います。
また、「rural Japan(日本の田舎)」のように国名に付いて使うこともできます。
「country」とは?
「国」という使い方が多いですが、「田舎、地域、農村地帯」という意味も持つ名詞です。
「カントリーミュージック」というジャンルがありますが、この「カントリー」は「田舎の」という意味の形容詞として使われています。
「国」と「田舎」は意味が異なりますが、見た目は同じなので文脈から判断するしかありません。
「田舎」という意味の場合は必ず“the country”のように“the”が付く、というポイントがありますが、混乱を防ぐために「countryside(田舎)」を使う人も多いです。
「country」の使い方
A. He moved to the country. (彼は田舎に引っ越した) B. The bus drives along a country road. (そのバスは田舎道を走る) A. が名詞、B. が形容詞として使われている例です。
上に述べたように、A. では“the”が付いている点に注目してください。
また、B. の使い方は「カントリーロード」という有名な曲と同じです。
「rural」と「country」の違い
“urban”と“rural”は反対語の関係にあるので、「都会の」に対して「田舎の、地方の」と言いたいときに「rural」を使います。
日本の「田舎」のイメージに近いので使いやすい単語です。
形容詞なので後ろに必ず名詞が付く点に気をつけてください。
一方の“country”は“the”を伴って「田舎」という意味の名詞として使われます。
「国」との訳し分けに注意しましょう。
また、「country+名詞」の形で形容詞になることもできます。
周りに何もない田舎、という場合に使われることが多いです。
まとめ
「田舎」を表す“rural”“country”について考察しました。
品詞の違いとニュアンスの違いがありますが、ポイントを意識して覚えておきましょう。