『助ける』という動詞を考えた時に真っ先に頭に浮かぶ言葉は『Help』ですが、それ以外にも英語には様々な『助ける』という言葉が存在します。
今回は『Rescue』と『Save』という英語でも非常に近いニュアンスがある言葉について説明させて頂き、『Help』とは違う部分を感じて頂ければ幸いです。
この記事では“Rescue”と“Save”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Rescue」とは?
一言で説明をすると『大切なものを失わない様に危機から人命などを救助する行為までを含めた動詞』です。
これはどういうことでしょうか。
通常『救助』というと行為そのものを指す事が多いです。
しかし『Rescue』は単語そのものに、物語があり、救助を行うまでの工程も含めているというのがとても英語らしい表現です。
例えば『Team rescues a man from captivity. 』で『部隊は捕らわれの身から人を開放する。』という意味になります。
短い文章ですがこれは救助部隊を送り、解放するまでを描いたストーリー性のある文章の意味になります。
名詞としても馴染み深い単語なのではないでしょうか。
『救助部隊』を『レスキュー隊』と言う様にも表現します。
英語でも『Rescue squad』という表現をしますが、これは単に救助するのではなく、様々な苦難を乗り越えるストーリーが背景に浮かぶものです。
「Save」とは?
一方『Save』はどうでしょうか。
これも『大切なものを失わない様に危機から人命などを救助する』という動詞です。
しかし焦点は『救う』という行為そのものを指す単語になっています。
大切な物を失わない様に危機から救ったり、守るという行為そのものの重さは先ほどの『Rescue』とまったく同じです。
例えば重病の患者を持つ家族が医者に対して『Please save my family. 』(お願いします、私の家族を救って下さい。)と言っている場面はドラマや映画の定番シーンですが、この様に『救う』という行為自体に特化した単語です。
「Rescue」と「Save」の違い
この2つは『工程までを含めた救助』か『救うという行為そのもの』を指すかで使い分けることができる単語です。
例えば先ほどの『Please save my family. 』が『Please rescue my family. 』になると途端に情景が何か大きな災害やトラブルに見舞われて部隊を送って『救助をしないといけない』という様にガラリと印象が変化します。
反対の例でも見てみると『Rescue squad』は『Save squad』とは言いません。
何故なら部隊は救助をする工程までを含めて仕事であるからです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
英語らしい救助という広い行動範囲を表す『Rescue』と救うというポイントの行為を表す『Save』の違いがお分かり頂けたのではないかと思います。
この二つは冒頭挙げた『Help』よりも深刻な場面で使うことが多い単語です。
是非映画やドラマ、英語の書籍などで見かけた場合は違いを思い出してみて下さい。