この記事では、「随行者」と「同行者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「随行者」とは?
権力がある者と一緒について行く人を「随行者」【ずいこうしゃ】といいます。
地位がある人や目上の人に付き添って商談に行く、接待に出かけるという行動を指すのです。
目上の人に「同行する」と使うのは失礼な言い方になるため、尊敬の念を示すように丁寧な言い方するために使われています。
使い方としては、「随行者が4名」となれば、本人の他について行く人が4人いると示せる言葉です。
「同行者」とは?
親であったり、知人といった人に連れ立って同じ場所へ行く人を「同行者」【どうこうしゃ】といいます。
役所に用事がある人が身体的に不便であるとき手を貸して連れ添い、窓口で代わりに書類へ記載したり、内容を伝える人を指すわけです。
また、チケットを購入するために申し込む者の名前を記録するものを「同行者事前登録」といいます。
他の使い方としては、「今回の同行者は3名」となれば、ついて行く人が3人という意味になるのです。
「随行者」と「同行者」の違い
「随行者」と「同行者」の違いを、分かりやすく解説します。
自分よりも地位が上の人や、目上の方に失礼なく一緒について行くとき「随行者」と言います。
そのため、年下に対しては使わない言葉となるのです。
もう一方の「同行者」は年上年下に関係なく、一緒に施設や学校へ行く人という意味があります。
そのため、子供と一緒に行くときも同年代の友人と共にコンサートに出かける者を指す言葉です。
「随行者」の例文
・『社長と共に商談へ行く女性秘書は随行者とも呼ぶ』
・『会長の随行者に選ばれるのは口が堅く、忠実な人だ』
「同行者」の例文
・『旅行の同行者には20歳以上の大人に限ると書かれていた』
・『高齢の親を役所に連れて行く際、同行者としての役目を担う』
まとめ
共に行動する人を呼ぶときの言葉ではありますが、年上や権力がある者に対して使うか、年下か同年代といった人に同行するとき使うかの違いがあるため、使い方に気をつけて使い分けてみましょう。