この記事では、「沈黙」と「無言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「沈黙」とは?
沈黙は、静かで物音が全くしない状態や、口をきかず静かに黙り込んでいる状態を指します。
また、活動をしないでじっとしていることも沈黙とあらわされることがあります。
一番多く使われているのは、黙り込んで静かにしている状態という意味でしょう。
沈黙を破るは、静かに黙り込んでいる状態を脱し、話をしだすという意味で使われています。
また、沈黙は人以外にも使われることがある表現で、例えば「車のエンジンが調子が悪く沈黙した」というような使われ方や、「肝臓は沈黙の臓器である」などがあります。
「無言」とは?
無言は、何も話さないことを指します。
しゃべらない状態で、無口と似ていますが、無口の場合は、口数が少ないことなので、完全な無言ではありません。
また、絶句という言葉もありますが、これは話の途中で言葉が出てこないことを指すので、これも無言とは異なります。
無言は人に対して表現されるものなので、物音などがしない場合は、無言ではなく静けさなどで表現します。
「沈黙」と「無言」の違い
「沈黙」と「無言」の違いを、分かりやすく解説します。
無言と沈黙は、どちらも言葉を発しないことという点が共通しています。
黙り込んでいて静かな状態です。
しかし、沈黙の場合、会話をしないというだけでなく、活動を一時的にやめている状態という意味もあるので、その点が異なります。
無言は、会話の場面だけで使われています。
「沈黙」の例文
・『彼は長い沈黙を破りやっと新曲を発表した』
・『沈黙の臓器である肝臓は、自覚症状なしに症状が進行してしまいやすい』
「無言」の例文
・『先週から無言電話を何度か受けていて気味が悪い』
・『彼女は無言でうなずいた』
まとめ
沈黙と無言の違いをご説明しました。
沈黙と無言、共通している点として何も話さないことがあげられますが、違いもあります。
沈黙しか使われない表現があるので理解しておきましょう。