「株価」と「時価総額」はどちらも株式取引に関連する言葉です。
2つの言葉はそれぞれどのような意味を持ちどのような違いがあるのでしょうか今回は、「株価」と「時価総額」の違いを解説します。
「株価」とは?
「株価」とは、「株式の価格」を意味する言葉です。
「株価」の使い方
株式会社が出資金の比率に応じて発行する証券を「株式」といいます。
株式は簡単に言えば会社の所有権を分割したもので、設立時に出資比率に応じて分配されるほか証券取引所で売買されています。
需要と供給で変動する株式の価格を指す言葉が「株価」です。
「株価」は会社の価値を決める重要なものでありマクロ的には国の経済状態を表す指標としても機能します。
「時価総額」とは?
「時価総額」とは、「ある時点での株価に発行済株式総数をかけた金額」を意味する言葉です。
「時価総額」の使い方
価格が変動するもののある時点での価格を「時価」といいます。
「時価総額」は株価の時価に基づいて計算したその時点での会社の価値を示す金額です。
株式の時価に発行済株式総数をかけて算出される「時価総額」は簡単に言えば企業の全株式を購入する、つまり会社の所有権を丸ごと手に入れるのに必要な金額にあたります。
「株価」と「時価総額」の違い
株式の取引価格が「株価」、ある時点での株式の取引価格に発行済株式総数をかけたものが「時価総額」です。
「株価」が株式一株を購入するのに必要な金額を表すのに対し、「時価総額」は全ての株式を購入するのに必要な金額を表しています。
「株価」の例文
・『ニュースで株価をチェックする』
・『景気の影響で株価が下落した』
「時価総額」の例文
・『時価総額が高い企業の多くはアメリカの企業だ』
・『時価総額が1兆円を超えた』
まとめ
「株価」と「時価総額」は株式取引するなら必ず知っておくべき基本的な用語です。
経済関連のニュースでも使われる言葉なので正しい意味を知っておきましょう。