「波乱万丈」と「波瀾万丈」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「波乱万丈」と「波瀾万丈」の違いとは?違い

今まで色々なことがあった人生を振り返るような時に使われる表現が「波乱万丈」というものです。

それでは、この「波乱万丈」とはどういう意味でしょうか。

また、「波瀾万丈」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「波乱万丈」「波瀾万丈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「波乱万丈」とは?

「波乱万丈」とは、人生などが浮き沈みがあり、さまざまな事が起こったという状況を表現するための熟語です。

「波乱」とは、後述の「波瀾」から文字が変更されたもので、もともとは「波のように大きく押し寄せる」という意味で、「万丈」には高く上るという意味があります。


「波瀾万丈」とは?

「波瀾万丈」とは、人生などが浮き沈みがあり、さまざまな事が起こったという状況を表現するための熟語です。

「波瀾」という文字は前述の「波乱」と同じ意味になります。


「波乱万丈」と「波瀾万丈」の違い

「波乱万丈」「波瀾万丈」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの熟語は、たくさんのことが起こって、浮き沈みがあったという状況を表す四文字熟語として有名ですが、違いはあるのでしょうか。

この2つに関しては、意味も使用されるシチュエーションも全て同じと言って良いでしょう。

それでは、なぜ「波瀾」「波乱」のように字が違うのでしょうか。

これは、他の多くの熟語と同じように「当用漢字」というものが制定されたときにそこに含まれていなかった漢字は教育現場で使われなくなったという経緯によるものです。

つまり、「瀾」の文字が当用漢字になかったので、意味的にもっとわかりやすく同じ音の「乱」で代用したことから来ています。

「波乱万丈」の例文

・『田中角栄元総理の人生は「波乱万丈」と言えるでしょう』
・『「波乱万丈」とは、最近多く使われる表現です』

「波瀾万丈」の例文

・『織田信長といえばその「波瀾万丈」な人生で有名です』
・『「波瀾万丈」とは、昔多く使われた表現です』

まとめ

この記事では、「波乱万丈」「波瀾万丈」の違いを、解説してきました。

この2つの関係は、文字が意識的に変更されたケースで、当用漢字にないという理由で変更されたような熟語は他にもたくさんあり、「同音漢字による置き換え」と呼ばれています。

例えば、「反撥」「反発」「衣裳」「衣装」などはそのような経緯で変更されたものです。

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