歴史の差は雲泥、しかし別格なのは・・・?
この記事では、「出雲大社」と「伊勢神宮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出雲大社」とは?
島根県出雲市に存在します。
神無月には全国から八百万の神々が集まると伝承されており「出雲大社」をモチーフとした創作物は多いと言えるでしょう。
日本最古の神社としてその歴史は他の神社を圧倒するものがあり、紀元前38年にまで歴史は遡ります。
近年では天空の本殿としても有名でしょう。
太古の本殿は100m近い高さの場所に本殿が存在していたとの事で歴史ミステリー番組では多々取り上げられています。
年間参拝者数では「伊勢神宮」の1/3程度と遥かに及びません。
大都市から離れた立地条件は仕方がありませんが、観光地としてのコンテンツが脆弱だった事が理由として大きいと思われます。
2012年にご縁横丁が開業して以降はその脆弱性はやや解消されたと言っていいでしょう。
「伊勢神宮」とは?
天照大御神と豊受大御神の2神を奉っている事はあまりに有名。
また天照大御神は皇室の氏神としても有名だと言えるでしょう。
江戸時代のお伊勢参りの風習もありましたが、現在も観光地化しつつも伊勢参拝をされる方は多いのではないでしょうか。
90年代には伊勢自動車道が開通、名古屋・大阪方面からの交通利便性が向上。
さらには1993年に開業した「おかげ横丁」の存在は大きく2019年の来訪者は600万人と「出雲大社」を遥かに凌ぎます。
神社の格としても国内の頂点にたつ存在です。
「出雲大社」と「伊勢神宮」の違い
「出雲大社」と「伊勢神宮」の違いを、分かりやすく解説します。
両者を比較した場合圧倒的に「出雲大社」の方が歴史は古く紀元前に建立された記述があります。
「伊勢神宮」は2000年前に倭姫命が天照大御神のご神託により内宮を建立したのがその始まりと言われています。
また前者は出雲国の一宮ですが、後者は125社の集合体の総称である点が大きな違いだと言えるでしょう。
どちらが格上であるかについては様々な議論が古来よりされており、明治時代に「伊勢神宮」が別格として扱かわれた時には「出雲大社」がクレームを入れたほどです。
現在の周辺地域を含めた発展や参拝者数では圧倒的に「伊勢神宮」が上回ると言っていいでしょう。
皇室と縁があり、毎年内閣総理大臣が参拝を行います。
また「伊勢神宮」の側には皇學館大学があり、全国各地から神職取得のために集まります。
年間参拝者もCOVID-19流行前の2019年には590万人と「出雲大社」の3倍でした。
まとめ
「出雲大社」日本の最古の神社であり、その歴史は紀元前『日本書紀』等に資料として残っています。
「伊勢神宮」は約2000年前には倭姫命が内宮を建立したのがはじまりですが、歴史的資料は残されていません。
また「出雲大社」は国分制における一宮ですが「伊勢神宮」は周囲の125社からなる集合体の総称です。
このため歴史は古く日本の神社の頂点格が「出雲大社」。
「伊勢神宮」は別格で唯一無二の存在だと考えればいいでしょう。