この記事では、「買いかぶり」と「過大評価」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「買いかぶり」とは?
実際にはそれほど能力がないのに、少しでも物事が順調に進むと自分はできると錯覚して高く評価することを「買いかぶり」【かいかぶり】といいます。
自慢できるほど実力はないのに、人よりも驚くほど質良く仕上げられると豪語しては自慢げな表情を見せるのです。
慣用句として人物に対して使われている言葉であり、実際の価値を知らず、品物を高く買ってしまう「買い被る」が語源となり、自分の身に考えもしないほど悪い結果になると使います。
「過大評価」とは?
等身大で物事を見るのではなく、行き過ぎたように人や物を品定めすることを「過大評価」【かだいひょうか】といいます。
本当であればそれほど高い評価すら出来ない状態であるのに、大げさに価値があると見極めて周囲に伝えるのです。
職場では「相手の話を過大評価する」ことで商談をうまく進める方法として使われています。
「買いかぶり」と「過大評価」の違い
「買いかぶり」と「過大評価」の違いを、分かりやすく解説します。
誤って人よりも出来る人間だと勘違いしては自慢げに話すことを「買いかぶり」といいます。
人間だけではなく、人がなんと言おうと価値があると感じればいくら高い値段でも買ってしまう人の行為も指す言葉です。
もう一方の「過大評価」は相手を持ち上げるため大げさに良いと評価しては恩恵を受けるときに使います。
反対に、相手から「過大評価」されて大きな期待感を受けて困惑するという意味でも使う言葉です。
「買いかぶり」の例文
・『買いかぶり過ぎる上司は、部下よりも仕事ができない』
・『兄は買いかぶり、価値がない掛け軸を大量に買ってしまった』
「過大評価」の例文
・『取引先を過大評価して気持ちを掴み、部品を安く仕入れた』
・『社長に過大評価されて、精神的に負担となり会社を辞めた』
まとめ
意味が似ている言葉ではありますが、使い方に違いがありますので、どちらを使えばうまく引き出してどのような状態を表せるか学んでみましょう。