何かの準備がしっかりとできていて、不安な要素がないというような状況を表現する言葉としてビジネスの現場でも使われるのが「盤石」という言葉です。
それでは、この「盤石」とはどういう意味でしょうか。
また、「磐石」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「盤石」と「磐石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「盤石」とは?
「盤石」とは、「ばんじゃく」と読み、何かことを行うにあたって準備を周到に行なって問題がない状態にしていることを表現する言葉です。
「磐石」とは?
「磐石」とは、前述の言葉と同様で「ばんじゃく」と読み、何かことを行うにあたって準備を周到に行なって問題がない状態にしていることを表現する言葉です。
「盤石」と「磐石」の違い
「盤石」と「磐石」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、文字もほとんど同じで、意味も同じようですが、何か違いがあるのでしょうか。
今回は結論から言って仕まえば、この2つの言葉は、音も意味も全く同じです。
したがって、どちらを使っても問題ありません。
では、なぜ2つの文字を使うようになったのでしょうか。
これはよくある事ですが、「磐」という文字が常用漢字になかったため、同じ音で似たような字面の「盤石」で置き換えたという経緯がありました。
しかし、この2つの文字は見た目もほとんど同じで、どちらかというと置き換えた方の「盤」の方が画数は多く、難しく見えるというのも奇妙です。
「盤石」の例文
・『今回のプロジェクトの選出メンバーは隙がなく、「盤石」な体制です』
・『何事も準備には念には念を入れて「盤石」な状態を目指すべきです』
「磐石」の例文
・『今回のプロジェクトの選出メンバーは隙がなく、「磐石」な体制です』
・『何事も準備には念には念を入れて「磐石」な状態を目指すべきです』
まとめ
この記事では、「盤石」と「磐石」の違いを、解説してきました。
よく使われる熟語には今回ご紹介したこの2つのように、常用漢字や当用漢字にない文字が使われていたものが同じ音の似たような文字に置き換えられることが頻繁にありました。
例えば、これは「同音による漢字の置き換え」という名称で広く認識されています。