「気球」と「飛行船」はどちらも空を飛ぶ乗り物です。
2つの乗り物はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「気球」と「飛行船」の違いを解説します。
「気球」とは?
「気球」とは、「空気より軽い気体の力を利用して飛行する乗り物」を指す言葉です。
「気球」の使い方
風船の下にゴンドラを付けた形状で風船の中に空気よりも軽い気体を詰め比重の差を利用して飛行します。
空気をガスで温め体積を増して比重を軽くしその力を利用して空を飛ぶ「熱気球」が有名ですが、空気よりも軽い気体を風船に積める「ガス気球」や熱とヘリウムガスの両方を組み合わせて飛ぶ「ロジエ気球」などさまざまな種類があります。
基本的にかできるのは浮き上がることと高度の調整のみで方向転換などはできません。
観測用や軍事用など人が乗らない無人のも「気球」もあります。
「飛行船」とは?
「飛行船」とは、「空気より軽いガスの浮力を利用して浮き上がる操縦が可能な空を飛ぶ乗り物」を指す言葉です。
「飛行船」の使い方
楕円形の風船の下に船室や推進装置などがついた航空機の一種です。
ジェット機やプロペラのように翼の揚力ではなく風船に詰めたガスの浮力を利用して浮き上がります。
推進装置や舵を利用して好きな方向へと進めます。
「気球」と「飛行船」の違い
どちらも空気よりも軽いガスの力を利用して浮き上がる乗り物ですが「気球」は風船にゴンドラを付けただけで操縦できないのに対し、「飛行船」は推進装置や舵などを駆使して操縦できるのが大きな違いです。
「気球」はガスのほか熱を利用して飛ぶものもありますが、「飛行船」に熱式はなくガスの力で浮上します。
「気球」の例文
・『気球に乗って空を飛ぶ』
・『アドバルーンも気球の一種だ』
「飛行船」の例文
・『飛行船がゆっくり空を飛んでいる』
・『風の強い日は飛行船が運休になる』
まとめ
「気球」と「飛行船」はどちらも揚力を利用しないで空を飛ぶ航空機ですが操縦可能かどうかで区別されます。
基本的な原理は同じですが乗り物としては全くの別物なので正しく区別しましょう。