この記事では、「いずれも」と「どれも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いずれも」とは?
「いずれも」は漢字で「何れも」と書きます。
意味は、どれも、だれも、それぞれの3つのほか、三人称複数の人代名詞(みんな、みなみな、ご一同)、二人称複数の人代名詞(みなさん、あなたがた)になります。
複数の意味を持つ言葉になるため、同じ、「いずれも」でも意味が異なる場合があります。
「どれも」とは?
「どれも」は複数あるものに対し主に用いられる言葉です。
例えば、「どれも同じ」の場合、同じものが複数あり、それらすべて同じという意味になります。
また、「どれも面白い」は、複数あるものすべて面白い。
「どれも標準的」は、複数あるものすべて標準的といった意味になります。
「いずれも」と「どれも」の違い
「いずれも」と「どれも」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に「いずれも」と「どれも」は同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、「いずれも」の場合、人に対しても用いられる言葉ですが、「どれも」の場合は人に対して用いられることは基本的にありません。
また、「いずれも」と「どれも」を比較した場合、「いずれも」の方が「どれも」よりも丁寧な印象で用いることができる言葉となるためビジネスシーンにも適した言葉になります。
「いずれも」の例文
・『いずれも好みの色で迷います』
・『いずれも、是非、参加してほしいと思います』
「どれも」の例文
・『子どもの頃、習い事はどれも長続きしなかった』
・『私には、どれも違った形に見えます』
まとめ
「いずれも」と「どれも」の違いは以上です。
ポイントは、人に対しても使用することができるかどうかです。
「いずれも」の場合は人に対し使用することが可能ですが、「どれも」を人に対し使用することはできません。
また、丁寧さの度合いも異なるため、目上の人などに対しては、「いずれも」がお勧めです。