「故意的」と「意図的」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「故意的」と「意図的」の違いとは?違い

この記事では、「故意的」「意図的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「故意的」とは?

「故意」という言葉には、「わざとそうなるように振る舞う」といったニュアンスがあります。

法律上の表現としては、「他人の権利や法益を侵害する結果を発生させることを認識しながら、それを容認して行為すること」となります。

こういった振る舞いを起こそうとする心理状態、またその様子を「故意的」と言い表すことができます。

例えば、スポーツ競技において、悪いことと分かった上であえてルールを破るプレーについて、故意的に行われた反則行為として厳しいペナルティが課せられるケースが多いものです。


「意図的」とは?

「意図」とは、「何かをしようと図ること、狙い」といった意味合いの言葉で、意図された振る舞いやその様子を「意図的」と表現します。

例えば、「意図的な犯行」という言葉は、違法行為であると知りながら、計画的に犯行を企て実行に移したことを指し、偶然起きてしまった不運な事故などとは区別され、厳しい処罰を受けるものです。

また、思わぬ結果になってしまったことを「意図しない結果」と表現される場合もあります。

計画段階では想定されなかった状況に遭遇した場面で使われる言い方です。


「故意的」と「意図的」の違い

「故意」という言葉は、法律上で用いられることもあることから、「故意的」はルールに関する物事を述べる際によく使われています。

そういった理由から、「故意的」にはネガティブなニュアンスが感じられるでしょう。

一方の「意図」は、「あらかじめ思いや考えをめぐらせておくこと」という意味合いがあるため、「意図的」は良い意味でも悪い意味でも使われる場合があります。

それでも、ネガティブな場面で用いられることもあり、「狙い、企て、たくらみ」といったイメージがそうさせているとも考えられます。

まとめ

いかがでしたか。

「故意的」「意図的」は、どちらも「わざとそうする」という共通のニュアンスが感じられる言葉です。

「故意的」は、他者の権利やルールに関する場面でよく用いられ、「意図的」は人の行動や心理を表現する場面でよく用いられます。

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