この記事では、「口実」と「理由」の違いを分かりやすく説明していきます。
「口実」とは?
「口実」は「こうじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「言い逃れや言い掛かりのための材料になる事柄」という意味です。
2つ目は「日頃よく口にする言葉」という意味です。
「口実」の言葉の使い方
「口実」は名詞として「口実を付ける・付けた」「口実にする」などと使われます。
「口」は「物を食べたり、喋ったりする為の器官」から転じて「言葉を話す」という意味、「実」は「草や木のみ」から転じて「中身が詰まる」「内容・中身」という意味、「口実」で「話す言葉に意味や内容を詰めようとすること」から転じて「言い訳や言い掛かりの材料」になります。
「理由」とは?
「理由」は「りゆう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがそうなったことや、そう判断した根拠」という意味です。
2つ目は「言い訳」という意味です。
3つ目は「哲学用語で、結論に対する前提、結果に対する原因」という意味です。
「理由」の言葉の使い方
「理由」は名詞として「理由を述べる」「理由を付ける」「本当の理由」などと使われます。
「理」は「玉石を磨いたときに現れる筋のある模様」から転じて「ものごとに備わった筋道」という意味、「由」は「そこから出て来る」「ある事柄の生じたいわれ」という意味、「理由」で「ある事柄が生じたことへの筋道を立てた根拠」になります。
「口実」と「理由」の違い
「口実」は「言い訳や言い掛かりの材料」です。
「理由」は「ある事柄が生じたことへの筋道を立てた根拠」です。
「口実」の例文
「口実」の例文は以下の通りです。
・『彼女は何とか口実を付けて飲み会を欠席する』
・『感染症を口実に人づきあいを減らす』
・『出張を口実に浮気相手と会う』
「理由」の例文
「理由」の例文は以下の通りです。
・『遅刻した理由を述べる』
・『計画が延期になった理由を説明する』
・『どんな理由があっても人を殺めてはいけない』
まとめ
今回は「口実」と「理由」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。