昔は夏や冬の休みの頃によく行っていた、お世話になっている人たちとの手紙のやりとりですが、すでに多くのい人たちがやらなくなっています。
正しい日本語を身につける意味でも重要な習慣でしたが、冬によく使われる表現として「厳冬の折」という言葉があります。
それでは、この「厳冬の折」とはどういう意味でしょうか。
また、「寒さ厳しき折」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「厳冬の折」と「寒さ厳しき折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳冬の折」とは?
「厳冬の折」とは、「げんとうのおり」と読み、冬の寒い時期にやりとりされる手紙やメールなどで使用される表現です。
「寒さ厳しき折」とは?
「寒さ厳しき折」とは、「さむさきびしきおり」と読み、冬の寒い時期にやりとりされる手紙やメールなどで使用される表現です。
「厳冬の折」と「寒さ厳しき折」の違い
「厳冬の折」と「寒さ厳しき折」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、寒中見舞いのような手紙などの時候の挨拶として使われる表現であることは同じです。
意味としても、使われるシチュエーションとしても変わりはないのですが、若干のニュアンスの違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「寒さ厳しき折」よりも「厳冬の折」のほうが、より文語的ないいかたであり、固い印象をあたえるということになります。
この違いは一般的には女性の文章には「寒さ厳しき折」が使われ、男性の文章には「厳冬の折」が使われるという区別になってたこともあります。
しかし、実際のニュアンスの違いは大きなものではないため、どちらを使用しても問題はないでしょう。
「厳冬の折」の例文
・『「厳冬の折」、皆様おかわりございませんでしょうか』
・『「厳冬の折」ですが、いかがお過ごしでしょうか』
「寒さ厳しき折」の例文
・『「寒さ厳しき折」ですが、お体おかわりありませんでしょうか』
・『「寒さ厳しき折」ですが、いかがお過ごしでしょうか』
まとめ
この記事では、「厳冬の折」と「寒さ厳しき折」の違いを、解説してきました。
序文でも説明したように、手紙のやりとりをしなくなると正しい日本語を調べるという習慣がなくなってしまいます。
それを防ぐためには、日ごろから何かを記述するときには必ず使おうとしている語句を調べるということを繰り返すしかないのではないでしょうか。