この記事では、「コーンフレーク」と「シリアル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コーンフレーク」とは?
「コーンフレーク」=“corn flakes”とは、コーンミール(=乾燥させたトウモロコシを挽いて粉にしたもの)を水で練って、加熱させたシリアル食品のことです。
主に牛乳などをかけて食され、とりわけ朝食として用いられているケースが多いです。
「コーンフレーク」は1894年にケロッグ社の共同設立者「ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ」により開発されました。
当時、厳格な菜食主義を信仰していた「ジョン」は病人食の開発に取り組んでおり、引き延ばしたパン生地を放置していたところ、フレーク状のものが出来上がりました。
奇しくも、患者たちはこれを気に入り、「ジョン」らは1894年に「グラノース」の名でこの食品の特許を登録します。
「ジョン」はその後の研究の結果、原料にはトウモロコシが相応しいとし、「コーンフレーク」製造を1906年に事業化しました。
日本では、1963年に「コーンフレーク」が一般へ普及したと言われています。
「シリアル」とは?
「シリアル」とは、小麦や大麦、トウモロコシ、オーツ麦などの穀物を原料に加工した食品のことです。
「シリアル」にはフレークやパフ、クッキーやチップ、バーなど様々な形状のものがあり、チョコレートやハチミツで味付けされたもの、ナッツやドライフルーツが入っているものなど、多くのバリエーションが存在しています。
「シリアル」は19世紀末から20世紀初めのアメリカで起こった、健康的な朝食摂取を推進する健康改革運動の際に流行し、今でも同国の朝食としてお馴染みの食品となっています。
しかし、一方で「子供向けのシリアル」は現在、皮肉なことにカロリー多めのジャンクフードとしても見なされているのです。
「コーンフレーク」と「シリアル」の違い
「シリアル」は小麦や大麦、トウモロコシ、オーツ麦などの穀物を原料に加工した食品のことを指します。
そして、その「シリアル」のうち、トウモロコシ(=コーン)を原料にしたものが「コーンフレーク」と呼ばれています。
まとめ
穀物を原料にした加工食品が「シリアル」であり、そのうち、トウモロコシを原料にしたものが「コーンフレーク」ということでした。