本当はこうであるべきという基準から外れているような状況の時に、それに対して批判的に言及する表現が「本来であれば」と言うものです。
それでは、この「本来であれば」とはどういう意味でしょうか。
また、「本来ならば」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「本来であれば」と「本来ならば」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本来であれば」とは?
「本来であれば」とは、元々あるべき姿と現在の姿が違っている時に、使用される表現です。
英語の表現としては「should have」が近いでしょう。
「本来ならば」とは?
「本来ならば」とは、元々あるべき姿と現在の姿が違っている時に、使用される表現です。
また、オリジナルの状態とは違うということを表現したい場合にも使われます。
「本来であれば」と「本来ならば」の違い
「本来であれば」と「本来ならば」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、現状があるべき姿とは違っていることを指して使用する表現であることは同じで、意味としても使われるシチュエーションもほぼ同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「本来であれば」の「本来」はあるべき姿のことだが、「本来ならば」の「本来」は「元々は」と言う意味で使われることが多いと言うことになります。
この2つの表現の「本来」の部分ですが、「本来ならば」の場合は「本来」と言う名詞なのですが、「本来であれば」の方は「本来である」と言う形容詞になっています。
先ほど説明した違いはここらかきています。
「本来であれば」の例文
・『本来であれば、こちらから伺うべきでした』
・『この公園は、本来であればもっと早く完成する予定でした』
「本来ならば」の例文
・『本来ならば、1時間かかる工程でしたが、本日は30分で走破しました』
・『この公園は、本来ならばもっと早く完成する予定でした』
まとめ
この記事では、「本来であれば」と「本来ならば」の違いを、解説してきました。
この記事で解説してきたような内容は、非常に微妙なものなのですが、知っているのと知らないのではいざという時の対応力に差が出てきます。
したがって、機会があればより多くのことを学習するのが良いでしょう。