この記事では、「彼ら」と「あの人たち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彼ら」とは?
「彼」という単数の人代名詞に複数を表す接尾辞「ら」がついたものです。
この「彼」は、主に男性を指す言葉ですが、中性的な意味で使われることもあります。
「彼」は、話者や聞き手とは関係のない、あるいは関係の薄い、客観的な人を指す言葉としても使用可能です。
したがって、「彼ら」も、同様に、話者や聞き手とは関係のない、あるいは関係の薄い、客観的な人たちを指す言葉です。
「あの人たち」とは?
「あの」という指示詞と「人」という名詞と「たち」という複数を表す接尾辞がつながったものです。
この「あの」は、話者や聞き手のどちらの側にもいない、遠くの場所を指す言葉です。
「あの」は、話者や聞き手とは空間的に距離のあるものを指す言葉です。
「彼ら」と「あの人たち」の違い
「彼ら」と「あの人たち」の違いを、分かりやすく解説します。
「彼ら」は、話者や聞き手とは関係のない、あるいは関係の薄い、客観的な人たちを指す言葉で、謙譲や軽視、蔑視、排他性などの意味を含むことがある。
「あの人たち」は、話者や聞き手とは空間的に距離のある人たちを指す言葉で、敬意が強いとされる接尾辞「たち」を用いる。
「彼ら」の例文
・『彼らは、韓国における嵐のような存在として、非常に人気だ』
・『彼らは、私の長年の友人です』
「あの人たち」の例文
・『あの人たちは何をしているんだろう』
・『私はもうあの人たちと関わることはないだろう』
まとめ
「彼ら」と「あの人たち」は、ともに三人称の人代名詞で、複数の人を指す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「彼ら」は、話し手や聞き手から離れた人たちを指すことが多く、客観的な表現です。
その一方で、「あの人たち」は、見えるところにいる人たちや、話題になっている人たちを指すことが多く、親しみや同情の意味を含むこともあります。