「ハツ」と「レバー」はどちらも食用の内臓肉を指す言葉ですが、具体的にどこの部分でどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「ハツ」と「レバー」の違いを解説します。
「ハツ」とは?
「ハツ」とは、「心臓」のことです。
「ハツ」の使い方
牛や豚、鶏などの食肉動物は筋肉や脂肪を食用にしますが内臓もきちんと処理すれば食用になります。
食用する内臓肉は部位ごとに味や特徴が異なりそれぞれ個性的な名称がつけられています。
「ハツ」は内臓肉のうち心臓の肉を指す言葉です。
本来「ハツ」は牛の心臓を指し豚や鳥の心臓は「豚ハツ」「鶏ハツ」といいますが、種類を問わず心臓の内臓肉を総称して「ハツ」と呼んでいます。
心臓はほぼ筋肉なので味は普通の肉に近いのですが止まることなく動いているため発達していてコリコリとした歯ざわりが特徴です。
「レバー」とは?
「レバー」とは、「肝臓」のことです。
「レバー」の使い方
食用に処理された内臓肉の肝臓を指します。
肝臓には多くの毛細血管が通っているためとても血の匂いが強く、丁寧に処理しても独特のクセが残るため好みが分かれます。
新鮮なものはプリプリしていて味が濃く、噛んだときのザックリとした歯ごたえが特徴です。
豊富な栄養を含み特に鉄分が豊富なので貧血気味の人にお勧めです。
「ハツ」と「レバー」の違い
「ハツ」と「レバー」の違いは「部位」です。
どちらも動物の内臓を処理した内臓肉ですが心臓の肉が「ハツ」で、肝臓の肉が「レバー」です。
味の違いとしては「ハツ」は脂肪がほとんどなくさっぱりとしていてコリコリした歯ごたえがあり「レバー」はクセが強く濃厚な味わいでざっくりとした歯ざわりを楽しめます。
ハツは内臓肉独特の臭みやクセが少なく「レバー」は内臓肉らしい臭みやクセが強めです。
どちらも焼き鳥や炒めもの、煮物などいろいろな料理で食べられています。
まとめ
「ハツ」と「レバー」は同じ内臓肉でもはっきりとした個性の違いがあります。
どちらも正しく処理し調理すれば美味しく食べられるので個性を楽しんで味わいましょう。