この記事では、「もぬけの殻」と「抜け殻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もぬけの殻」とは?
住居や箱の中身が空っぽの状態のことをいいます。
箱の中身が全部取り出されていたり、住まい等でそこにいるはずの人や動物がいなかった場合に用いられる言葉です。
もぬけの殻の語源は諸説ありますが、蝉や蛇などが脱皮することやその抜け殻のことを指していたといわれています。
魂が抜けた体のことを表す場合もあります。
「抜け殻」とは?
抜け殻は蝉や蛇が脱皮した後の殻を指す場合もありますし、人のうつろな状態を指すこともあります。
抜け殻のようになるというと、希望や目標が失われて生きる気力を失った状態になったことを表しています。
「もぬけの殻」と「抜け殻」の違い
もぬけの殻とは住まいにいるはずの人がいなかったり箱の中身が取り出されて空っぽになった状態です。
それに対して抜け殻とは、人が希望や目標を見失いうつろな状態をいいます。
どちらも蝉や蛇が脱皮する様子から生まれた言葉と考えられています。
もぬけの殻は物理的に何もない状態を表していますが、抜け殻は心が奪われた状態なので人がいなくなったり物がなくなったというわけではありません。
うつろな状態を比喩的に表現しています。
それから抜け殻の場合、蝉や蛇が脱皮した後の殻を指す場合もあります。
昔はそれをもぬけの殻ということもあったようですが、現在は単に抜け殻と呼ばれています。
「もぬけの殻」の例文
・『犯人のアジトを突き止めたけれどもぬけの殻だった』
・『夜逃げしてもぬけの殻になっていたのだろう』
「抜け殻」の例文
・『試験に落ちて抜け殻のようになってしまった』
・『伴侶を事故で失ってからは抜け殻のようだ』
まとめ
もぬけの殻は、そこにいるはずの人がいなかったり箱の中身が空っぽだったりする状態です。
抜け殻は、目標や希望を失ってうつろな状態になっていることをいいます。