それでは、この「もしも」とはどういう意味でしょうか。
また、「もし」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「もしも」と「もし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もしも」とは?
「もしも」とは、仮定の意味を持つ言葉で、通常はその後に仮定の状況を表す文章と、そのときどうなるかという文章が続きます。
「もし」とは?
「もし」とは、仮定の文章を作るときに頻繁に使われる副詞であり、元々は「若し」と書きました。
「若」は漢語で「もし」「ごとし」などど解釈することからこの字が使われています。
「もしも」と「もし」の違い
「もしも」と「もし」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、仮定の表現の中で使われる言葉であることは同じで、使われるシチュエーションもほぼ同じなのですが、若干のニュアンスの違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、仮定表現の「もし」を強調するのが「もしも」ということになります。
言葉を変えるなら、「もし万が一」の方に近いのが「もしも」ということです。
また、重要なことは、「もしものときは」のような言い方は「もしのときは」とは言わないということです。
この「もしものとき」の「もしも」は、通常の言い方のような副詞ではなく名詞になっています。
つまり、「もし」は名詞としては使われないが「もしも」は名詞として使用できるのです。
「もしも」の例文
・『もしものときは、先生に連絡してください』
・『運動会の日にもしも雨が降ったら中止になってしまいます』
「もし」の例文
・『もし来れるようだったらきてください』
・『もしよかったら席を代わっていただけませんか』
まとめ
この記事では、「もしも」と「もし」の違いを、解説してきました。
ここまで説明してきたように、「もしも」の「も」は畳み掛けるような強調の意味になります。
このような強調表現は他にもたくさんあります。
たとえば、「またも」「までも」「なども」などがそれにあたります。