この記事では、「そちら」と「そっち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そちら」とは?
「そちら」とは、中称の指示代名詞や二人称の人代名詞、三人称の人代名詞としての意味を含める言葉です。
具体的に、中称の指示代名詞は「聞き手に近い方向」、「聞き手のいる場所や聞き手のいる方向の場所」、「聞き手の近くにある物」という意味を表します。
そして、二人称の人代名詞は「聞き手自身」や「聞き手の側」を、三人称の人代名詞は「聞き手のすぐ側にいる人」や「同等以上の人に用いる語」、「その人」という意味を表します。
「そちら」の使い方
「そちら」は代名詞として使われています。
「そっち」とは?
「そっち」とは、先述した「そちら」をくだけた表現にした言葉であり、「そちら」や「そっち」、「お前」や「なんじ」という意味を表す代名詞「そち」に促音の「っ」を加えた言い回しになります。
「そっち」の使い方
「そっち」は代名詞として使われています。
「そちら」と「そっち」の違い
「そちら」と「そっち」はどちらも同じ意味を含める言葉であり、二語は類義語の関係に当たると解釈できます。
ただし、「そちら」の方がよりフォーマルな表現であり、「そっち」はよりカジュアルな表現であると言えます。
「そちら」の例文
・『どうぞそちらにお掛けください』
・『書類へのご記入はそちらにある机をご利用ください』
・『そちらのご意見をお聞かせ願えますでしょうか』
・『そちらの方がご子息でしょうか』
「そっち」の例文
・『この荷物をそっちへ運んでほしい』
・『そっちにある事務用品をこっちに持ってきてほしい』
・『そっちにはそっちの事情があるように、こっちにもこっちの事情がある』
・『こっちが長女で、そっちが次女になります』
まとめ
「そちら」と「そっち」は同義語の関係に当たりますが、「そちら」は丁寧な表現であり、「そっち」はくだけた表現ということでした。