この記事では、「そのため」と「したがって」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そのため」とは?
「そのため」の意味は、「あることが原因や理由となり、結果に導く接続詞」です。
「そのため」の言葉の使い方
「そのため」は、「そのため~になる・なった」などと使われることが多くなります。
漢字で「其の為」と書き、「其の」は「現在話に出ている、または話に出たばかりの事柄をさす」という意味、「為」は「利益があること」「原因・理由」という意味、「そのため」で「現在話題にしている、または話題に出たばかりの事柄が原因・理由となることを表す語」になります。
「したがって」とは?
「したがって」の意味は、「前の条件に続いて自然にあとの事柄が起こることを表す接続詞」です。
「したがって」の言葉の使い方
「したがって」は、「したがって~とする・した」などと使われることが多くなります。
漢字で「従って」と書き、動詞「従う」の連用形に接続詞「て」が付いた語です。
「従う」には「後ろについて行く」「順当にそうなる」という意味があり、ここから「前の事柄から、ある事柄に続いていくことを表す語」になります。
基本的に、結論ではなく中間的な関係性を示す時に使われます。
「そのため」と「したがって」の違い
「そのため」は「現在話題にしている、または話題に出たばかりの事柄が原因・理由となることを表す語」です。
「したがって」は「前の事柄から、ある事柄に続いていくことを表す語」です。
「そのため」の例文
「そのため」の例文は以下の通りです。
・『連休中は休業になる、そのため納期をずらしてもらう』
・『育休に入る、そのため収入が減る』
・『明日は会議がある、そのため準備が必要だ』
「したがって」の例文
「したがって」の例文は以下の通りです。
・『参加者は100名、したがって100名分の昼食が必要となります』
・『急な残業が入ってしまった、したがってデートを延期する』
・『お小遣いが足りない、したがって飲み会を遠慮する』
まとめ
今回は「そのため」と「したがって」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。