「夏の夜」と「熱帯夜」はいずれも夜に関する言葉ですが、意味が異なるため区別して認識する必要があります。
この記事では、「夏の夜」と「熱帯夜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夏の夜」とは?
「夏の夜」は「なつのよる」と読む言葉で、「夏と呼ばれる季節の日の入りから日の出までの時間帯」を意味します。
夏は「春と秋の間の季節」のことで、日本の場合は6月頃から8月頃の時期を指します。
また、「夏の夜」は季語としても知られており、この場合は「夏の夜中」を意味し、読み方は「なつのよ」となります。
「熱帯夜」とは?
「熱帯夜」は「ねったいや」と読み、「夜間における最低気温が25度以上であること」を意味する言葉です。
気象庁が定める「気温に関する用語」のひとつであり、夜間になっても気温が下がり切らない夏の暑い時期によく使われます。
また、「熱帯夜」は季語にも含まれ、「暑くて寝苦しい夜」という意味で使用されています。
「夏の夜」と「熱帯夜」の違い
「夏の夜」と「熱帯夜」の違いを分かりやすく解説します。
「夏の夜」も「熱帯夜」も「夏の季節における夜間のこと」という意味は共通しています。
ただし「夏の夜」は「夏の夜間」そのものを示す意味合いが強く、「気温」や「暑さ」に関する意味がどこまで含まれているか定かではない印象があります。
一方「熱帯夜」については、「夜間における最低気温が25度以上であること」と定義されていることから、暑さの度合いが明確に示された言葉と捉えられます。
近年は「熱帯夜」が増加している傾向があり、特に札幌を除く全国の主要都市部では「熱帯夜」になる割合が増えているようです。
「熱帯夜」の主な原因としては、都市エリアの気温が周辺エリアよりも高くなるヒートアイランド現象が挙げられています。
まとめ
「夏の夜」は「夏における日の入りから日の出までの時間帯」を示し、「熱帯夜」は「夜間における最低気温が25度以上であること」を示します。
両者共に季語として使われている点も覚えておきましょう。
ぜひ言葉の知識を増やす参考にしてください。