「無我の境地」と「無の境地」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無我の境地」と「無の境地」の違いとは?違い

この記事では、「無我の境地」「無の境地」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無我の境地」とは?

「無我の境地」とは我を忘れるほどの集中状態です。

仕事や作業あるいは趣味の遊びなどに集中することは誰でもありますが、通常は集中していてもこれはどうしよう等の思考や、疲れた早く終わらせたい楽しいなどの感情は頭に浮かびます。

そういった余計な思考や感情といった自我が浮かばないほど物事に集中し、それ以外は気にもならなくなる状態が無我の境地です。

極限まで集中し余計なものが意識の外に排除される状態であるゾーン状態と同じような精神状態と言えます。


「無の境地」とは?

「無の境地」とは雑念が一切排除され執着や苦悩などがなくなった状態です。

元々は仏教で言う悟った状態を指し、欲などの煩悩や迷い悩みから解放された境地を指す言葉ですが、それから転じて執着心であったり興味関心がない、あるいはとても薄い状態を指す言葉として使われています。

元々執着していなかったことや興味がないことに対する精神状態には使わず、興味関心や執着があったけれど今はなくなったという場合に使う言葉です。


「無我の境地」と「無の境地」の違い

「無我の境地」「無の境地」の違いを、分かりやすく解説します。

我を忘れるほど物事に集中している状態が「無我の境地」で、それまで持っていた執着や興味関心であったり、それらによって生まれていた苦悩などがなくなった状態が「無の境地」です。

他の言葉で例えると「無我の境地」はゾーン状態に近いものであり、「無の境地」は仏教の悟りに近い精神状態と言えます。

まとめ

「無我の境地」は他の物事や自分の思考すら感じなくなるほどの集中状態で、「無の境地」は興味関心や執着がなくなった精神状態を指します。

「無我の境地」は非常に上手く集中できている良い状態ですが、「無の境地」はやけっぱちになってどうでもいいという気分になったときに使われることもあるので、良い状態とは言い切れません。

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